ブログ:感情をコントロールする①
またまた面白い本を見つけました。
イーサン・クロス著
「Mood Shift(ムード・シフト)」
(東洋経済新報社)です。
タイトルを見ただけでは
意味がよくわかりませんが、
サブタイトル読めば理解できます。
「感情」をコントロールし、
気分に振り回されないための
科学的根拠に基づくテクニック
少々長いですがこれがサブタイトルです。
つまり、
ネガティブな感情から抜け出したり、
ポジティヴな感情を呼び込むことで
感情をコントロールするという
「シフター」の視点から書かれたものです。
シフターとは、
ある精神状態から別の精神状態へと
移行(シフト)するのを助け、
それにより感情を落ち着かせたり、
高揚させたりするスイッチのことです。
ここで述べられているシフターには
感情のシフター、注意力のシフター、
視点のシフター、空間のシフター、
人間関係のシフター、文化のシフターが
あります。
感情のシフターとは
私たちの五感を活用する方法です。
例えばある曲を聴くと、
別れた彼女のことを思い出し涙がでるとか、
マドレーヌを食べると、
祖母の家で過ごした楽しい日々を思い出し
心がとても穏やかになるといった経験は
誰にでもあると思います。
このように感情と感覚が強く結びつき、
それが記憶にとどまっている場合が
少なからずあります。
実際、特定の香りをきっかけに
過去の記憶や感情が
鮮明に呼び起こされる現象は
プルースト効果と呼ばれています。
そのためどの感覚が、
またそれらの感覚を引き起す
どのトリガーが自分にとって
有効なのかを知ることが
感情をコントロールするための
最初の一歩となります。
注意力のシフターも
感情をコントロールするための
一つの大切な視点です。
例えば誰かから非難されたような場合、
怒りや不安、焦りといった感情が
湧き上がるのは当然のことです。
その際、そこに意識的に注意を向け、
あれこれ考えることもできれば、
逆に他のことに目を向けることで、
そこから意識をそらすこともできます。
つまりネガティブな感情に
向き合うこともできれば、
それを回避することも
できるということです。
ただしこれは、
どちらがよいというものではなく
柔軟性をもってときには向かい合い、
ときには回避するという対応が
必要になってきます。
トラブルでイライすることがあっても
そのトラブルを
早急に解決しなければいけない場合は、
そこから目をそらすわけにはいきません。
一方で、トラウマなどによる
ネガティブな感情の場合は、
時間の経過が必要なので、
そこに目を向けず回避することも
必要になります。
また、視点のシフターも大切です。
これは物事の何を見るかではなく、
どのように見るかという視点です。
例えば「仕事が遅い」という視点を
「仕事が丁寧」という視点に
変えるといった具合です。
そのような視点の転換ができると
落ち込んだ思いは前向きな思いに変わり
それに伴い感情もポジティブになります。
視点を変える方法は他にもあります。
例えば「お前ならできる」と
自分に対して言うという方法などです。
こうすることで
自分と距離をおいて自己対話ができるため
感情からも距離が置けるのです。
(続く)
