ブログ:衝動買いをやめたい!
大学生の授業とは別に
大学院生の授業も持っており、
そこで悩みを解決するための
カウンセリングの実際を見てもらいました。
悩みはネットで衝動買いをしてしまい、
お金を使いすぎて困るというものでした。
他の学生にも、
「あなたならどう考えますか?」と問いながら
やりとりを進めていきました。
多くの学生は、
ネットで買物をしてしまうことを
いかにしてやめさせるか、
その方法について
あれこれ提案していました。
最初からあれこれ提案しても
これはうまくいきません。
そのため私はこんな質問をしました。
「どんなときは衝動買いをしないですむ?」
これは、例外的にうまくできたときのことを
たずねるという基本中の「き」の質問です。
すると、ストレスが溜ると
衝動買いに走ってしまうので
それがないときは大丈夫という話が
出てきました。
こうなると、衝動買いの問題は
ストレス対処の問題に変ります。
彼の場合、運動は好きなので
走ったりするとストレスが発散でき
衝動買いもしようと思わなくなるとの
ことでした。
ここでまた学生に
この後どのようにして話をすすめるかを
たずねていました。
すると多くの学生は
定期的に運動をしたらいいといったことを
提案しましたが
これもうまくいきません。
何かをしようとする場合、
いつ、どこで、何をどのようにするかを
明確にしないと実行できないからです。
本人にそのへんのことをたずねると
家から車ですぐのところにジムがあるので
大学から帰ったらそこに行くと
言っていました。
ここでまたポイントとなる点があります。
クライエントはできもしないことを
あたかもできるかのように言うことが
しばしばあり、
この発言などはその典型です。
考えても分ると思いますが
大学を終え家に帰った頃には
それなりに疲れています。
そんな状態で準備をしてジムに行くことなど
果たしてできるでしょうか。
多くの人は家に帰って
ソファに座ったらもう動けません。
当然そうなれば、
ジムなど面倒くさくなり
行く気が失せるのは目に見えています。
そのことを本人に確認してみると
確かにそうですねと同意していました。
ここで考えることは、
どうしたら家に帰る前に
ジムに行く気になって行けるかです。
最終的にはどのようになったかというと、
トレーニングウエアを大学に持っていき、
授業が終わったら着替え、
そのまま大学の近くにあるジムに
友人と一緒に行くということを
週2回することになりました。
ここまでセッティングができれば
実行できる可能性がかなり高くなります。
ジム通いでストレスが発散でき、
衝動買いが減ればバッチリですが、
これは実際にやってみないとわかりません。
もちろん、衝動買いをしそうになったときに
うまくコントロールすることも大切ですが、
その方法はまた別に扱うことになります。
このようにどこにゴールがあるかは
クライエントとのやりとり中で
見えてくるものであり、
こちらが勝手に
設定するものではありません。
普通の人は、自分で勝手に考え
自分の思う方向に誘導するような
やり方をしてしまうのですが、
これではうまくいきません。
この点が理解でき、
上手な質問ができるようになると
問題解決のためのコミュニケーション力は
格段に向上します。
