ブログ:自粛や休業は無意味だった!
前回紹介した藤井聡、木村盛世著、
「偽善医療」(産経セレクト)の続きです。
この本で一番面白かったのは
「自粛」の無意味さについて
データを駆使して
詳しく書かれていることでした。
コロナ感染が流行した時期に
しきりに不要不急の外出は控えろとか
ステイホームしろと言われました。
このような自粛生活を強いられた
令和2年から3年にかけての
「全国の移動水準」と「新規陽性者数」が
どのような関係にあるのかについての研究が
学術雑誌に掲載されました。
それによると第一波がやってきた
令和2年3月頃から全国の移動水準が下落し
4月、5月にはマイナス60%まで
落ちています。
その後第二波が令和2年7月頃に来ましたが
その時の移動水準の減少率は
マイナス20~30%程度でした。
第二波のときは、第一波のときのように
激しい自粛はしていませんでしたが、
どちらも新規感染者数は収束しています。
ただし第一波のときも第二波のときも
感染ピークを越え、感染が収束し始めてから
人々が激しく自粛をし始めています。
第三波、第四波のときも同様に
自粛したから感染が収束したのではなく
感染のピークが過ぎた「後」で
人々が自粛していることが
データからはわかります。
これらのデータを統計的に分析した結果、
移動水準が高くても低くても、
つまり自粛をしようがしまいが、
感染速度に影響を与えたとは言えないという
結果だったのです。
要するに、自粛が感染を抑制したとは
全く考えられないということが
この研究で明らかになりました。
また第三波がやってきて、
二回目の緊急事態宣言が行なわれた際の、
宣言エリアとそれ以外のエリアでの
新規感染者数の推移も示されています。
緊急事態宣言が宣告されると、
外出の自粛が要請されると同時に、
飲食店等に対する休業要請もされました。
では、宣言エリアと
それ以外エリアとの間に
差はあったのでしょうか。
結果は「ない」でした。
つまり、自粛生活や
飲食店等の休業をしようがしまいが、
感染収束スピードには
全く差異が見られなかったということです。
要するに、自粛や飲食店の休業は
感染を収束させる効果は全くなく、
無駄なことだったということです。
実際、飲食店に「休業命令」を出した
東京都の小池百合子知事の命令は
「違法である」と訴えた裁判では、
このデータが裁判の証拠のひとつとして
採用されています。
裁判の結果は、小池知事の命令は
「違法」だとの判決が下されました。
その後、東京都は控訴しなかったので
その判決は確定しました。
このように、
自粛に感染予防効果はないということが
はっきりしているにもかかわらず、
その事実はマスコミでは
ほとんど取り上げられることはありません。
その後、著者が厚労省に問い合わせ、
「自粛・時短」に関する統計データを
開示してもらったところ、
統計的には「意味がない」という結果が
しっかりと出ていたというのです。
にもかかわらず、
さも有効性があるかのように繕った資料を作り
国民に自粛をさせていたことがわかりました。
これは明らかに不正であり詐欺行為です。
しかし国がした不正行為に関しては
よほど国民からバッシングされない限り
スルーされるのが常です。
いかに国民が国やマスコミに
操作されているのかということが
よくわかります。
