ブログ:マスクを着けている意外な理由

医者の皆さんに実施した
アンケート結果の続きです。

2、緩和ケア病棟でのマスクについては
①現状どおり(患者以外すべて着用)
②面会者のマスクは任意
③面会者、スタッフ共に任意
④その他

この結果は、
「面会者もスタッフも共に
マスクは任意」が65%と圧倒的多数でした。

現行通りは20%であり、
面会者もマスクは任意でよいが12%でした。

院内では全面的に任意にすることに
抵抗がある医者でも
緩和ケア病棟だけならば
マスクは任意にしてもよいと思っている人が
それなりにいることがわかりました。

最後の質問は、
「マスクを外せる場所でも
マスクをしている理由について」です。

今年の7月から医局内や会議室など、
患者さんと直接関わらないところでは
マスクの着用は任意となりました。

しかし実際、
会議室で行なわれている医局会でも
マスクをしている人が大半であり、
そういう人はみんなの前で話をするときですら
マスクをしながら話をしています。

コロナ前までは
マスクをしながら話や挨拶をするというのは
失礼極まりない行動でした。

しかしコロナで
全員がマスクを着用するようになってからは
マスクをしながら挨拶をしても
何ら失礼だとは思わなくなって
しまったのです。

そんなこともあり、
先日の医局会が始まるさいにも
個人的な提案として、
話をするときはマスクを外しませんかと、
言いました。

もちろん個人的な提案ですので
するかしないかは個人の自由ですと
ちゃんと付け加えておきました。

一番手は医事課(事務系)からの
連絡事項でしたが、
マスクを外すかどうか
とても戸惑っていましたが
結局外して話をしてくれました。

最終的に10人くらいの人が
前胃に出て話をしたのですが、
マスクをしたままだったのは
数人だけでした。

話をアンケート結果に戻します。

マスクをしなくてもいいと
決ったにもかかわらず、
マスクをし続ける理由について
ドクターの考えを聞きました。

選択肢は以下の5つです

⓪マスクはしていない
①感染リスクを少しでも下げたいから
②周りの人が着けているから
③あまり顔を見られたくないから
④着けたり外したりが面倒だから
⑤なんとなく安心感があるから

複数回答を可としたので
トータルで59の回答を得ました。

その結果、
マスクはしていないと答えたのは
12%であり、
残りの88%の人は何かしらの理由で
マスクをしていました。

ではその理由で最も多かったのは
何でしょうか。

それは
「着けたり外したりが面倒だから」であり
全体の29%を占めていました。

これは次に多い
「感染リスクを下げるため」の27%よりも
多いという結果でした。

以下、
「周りの人が着けているから」が19%、
「なんとなく安心感があるから」が10%、
「あまり顔を見られたくないから」が3%
という結果でした。

つまり、マスクの本来的な意味である
「感染リスクを下げるため」という理由で
着けている人は約3割であり、
残りの7割の人は着脱が面倒くさいとか
同調圧力といった心理的、社会的理由で
マスクを着け続けていることが
わかりました。

なお、アンケートの最後に、
今回の「マスクの適正化の提案」について
意見や批判などを自由記載できる
スペースも設けました。

これについては次回お話しします。

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