ブログ:マスクに関するアンケート結果①
先日、医局会で
「マスク着用の適正化」について
話をさせていただきましたが
その続きです。
前回のブログでも書いたように
「失われた笑顔を院内に取り戻したい!」
という思いのもと、
マスクの過剰な着用を
もう一度考えなおしてみませんかと、
医局会で集まったドクターの皆さんに
お話しをさせていただきました。
話をする相手は医者ですので、
マスクには感染予防効果はない!といった
反発を買うような話はせず、
マスク着用に賛成している医者にも
理解してもらえるような話を
したつもりです。
ただし、院内のマスク着用のルールを
いきなり変えることには
抵抗があると思います。
そこでその前段階の試みとして
緩和ケア病棟でのマスクの着用を
緩めるのはどうかという提案をしました。
うちの緩和ケア病棟では、
全面的に面会が制限されている中、
積極的に面会制限を緩和し、
令和5年頃からは完全になくしました。
身内が亡くなるという状況で
会える人と会えない人がいるなんて
許せないというのが私の思いでしたので
病院の了承のもと面会制限をなくしまいた。
(病院全体では今も面会制限があります)
これをさらに一歩すすめ
マスクに関してもルールを緩和し、
その結果を踏まえて、
病院全体のマスクのルールに関しても
再考してもらおうと思ったのです。
緩和ケア病棟に入院している人は
入院後2週間以内に半分が亡くなり、
1ヶ月以内に4分の3の人が亡くなります。
そんな人生最終盤のときに
面会に来た人やスタッフが
マスクを着けているため
笑顔も見られずに亡くなっていくのは
なんとも忍びないことだと思うのです。
ですから、せめて面会者だけでも
マスクの着用は自由にし、
できるならスタッフも自由とする方が
患者さんに笑顔を届けられるので
よいのではないかと思っています。
医局会ではそんな提案も含め、
ドクターの皆さんに話をさせていただき、
後日、マスクに関するアンケートを
とらせていただきました。
アンケート項目は以下の三つです。
1,院内でのマスクの着用について
2,緩和ケア病棟におけるマスクの着用について
3,マスクを外せる場所でもし続けている理由
結果、医師88名のうち
46名がアンケートに回答してくれました。
回収率は52%と半数を超えましたので
かなり高い方だと思います。
先ずは院内でマスク着用についての
アンケート結果です。
選択肢は以下の5つでした。
①現行ルールのままでよい
②外来待合室の患者さんのマスクは任意
③外来患者に加え病棟の面会者も任意
④スタッフも含めすべて任意
⑤その他
その結果は、
50%の医者が患者さんやスタッフも含め
マスクの着用は任意にすべきだという
思いを持っていることがわかりました。
外来待合室や面会者任は任意でよいという
結果を含めると、
全体の70%がマスクの緩和をするべきだと
考えていることになります。
現行ルールのままでよいと思っている医者は
28%でしたので、
これを大きく上回ることになりました。
何とも心強い結果でした。
今年の6月に
感染対策室が取ったアンケートでは
マスク着用は現行のままでよいという答えが
7割程度を占めるという結果でしたので、
それと全く正反対の結果が
でたことになります。
(続く)
