ブログ:恋心は状況に左右される
先週のブログでも書いたように
男性でも女性でも容姿がいい人はモテます。
しかしその一方で、容姿のよさと
幸せな結婚生活が送れることとは
全く関係ないこともわかっています。
では、外見や職業といった
本人自身の固定的要因ではなく、
つながりなどの状況要因は
恋心に影響を及ぼすのでしょうか。
実は、これも大いに関係があるのです。
だからこそ美女と野獣のカップルが存在し、
こんな人がどうして?という結婚も
普通にあるのです。
ではどのような状況要因が
恋心に影響を及ぼすかを見てみましょう。
これについては三浦麻子著、
『「答えを急がない」ほうがうまくいく』
(日経BP)も参考にしながら
私なりに考えてみました。
一番有名なのは吊り橋効果の実験ですが、
これが実際にどの程度の影響力があるのか、
正直言って私にはよくわかりません。
吊り橋効果とは、
吊り橋をわたっているときに
異性の人に声をかけられた場合、
その人に好意を抱く傾向が
高くなるというものです。
なぜそうなるかというと、
吊り橋は揺れているので
わたる際にドキドキし緊張しますが、
これが吊り橋を渡っているせいではなく、
相手に対する恋心のせいだと
感じてしまうからだと説明されています。
そうだとすると、
たまたまジェットコースターに
見ず知らずの男女が隣同士に座った場合、
相手に対して好意を抱きやすいと
いうことになります。
乗り終えた後に、
「ドキドキしましたね」とか声をかけたら
その後も一緒に遊園地で楽しむことになり、
それをきっかけに付合いが始まる可能性が
あるということです。
もっとも、
一人で遊園地に遊びに来る人など
そう多くはない気もしますが…
他にも落ち込んでいるときに
慰めてくれたりする人がいると
その人を好きになる傾向があります。
失恋を慰めてくれた相手を
好きになることはよくあることからも
これはうなずけます。
これをうまく利用するならば、
自分が好意をよせている人が
悩んだり落ち込んだりしているときに
優しく声をかけ慰めたりすると
自分を好きになってくれる可能性が
高くなるということです。
この方法は知らず知らずのうちに
使っている人も多いのではと思います。
また、当たり前のようにも思いますが、
自分のことが好きだと言う人を
好きになりやすいという傾向もあります。
もっとも全くタイプではない人から
好きだと言われても、
そんな気にはならないでしょうが、
嫌いという程ではないのであれば
とりあえずと思って会っているうちに
段々好きになることはあるかもしれません。
もちろん片思いで終わる場合も
たくさんあります。
でも、どうなるかは分からないので
好きな人がいたら勇気を出して
好きだと言ってみてはいかがでしょうか。
実際、出会い系サイトで
最も魅力度の低い男性
(全データの10%以下)が、
最も魅力的な女性にメッセージを送った場合
返信率は14%であり、
男女を入れ替えると29%にアップするという
データがあります。
ですから
自分は魅力がないと思い込んでいる方も、
ダメ元でも好きだと伝える価値は
十分にあると思います。
また、社会的態度が
自分と似ている人を好きになりやすいという
傾向もあります。
人は意見や考え方、好み、趣味などが
似ている人を好きになりやすいとも
言われています。
当然、考え方が似ていれば
自分を受け入れてもらえる可能性は
高くなりますし、
コミュニケーションも取りやすいので、
恋心も高まることは十分に理解できます。
その一方で、自分と正反対のタイプに
惹かれるという側面もあるので
他の要因も含めトータルで見ていかないと
何とも言えないというところもあります。
おしゃべりな人と物静かな人、
賢い人とポワ~ンとしている人、
積極的な人と消極的な人、
背の高い人と背の低い人、
これらは正反対のタイプです。
でも、自分に持っていないものを
相手が持っていることで、
憧れや尊敬、癒やしや安らぎを感じるため
恋心が高まるということも
当然考えられます。
また、何度も顔を合わせていると
好きになるというのもうなずけます。
これは単純接触効果と言われるもので
クラスメートや職場の同僚など、
身近な人を好きになるというのは
この単純接触効果の影響があると
言われています。
嫌いな相手であれば、
何度会っても嫌なところしか
目につかないかもしれません。
しかし、
好きでもないけど嫌いでもないとう
中立的な状況の人であれば、
先入観なく相手と接することができるので
何度も顔を合わせるうちにひょんなことから
相手のよさに気づける可能性が
あるのです。
以上述べたように
外見や収入といった要因以外にも
お互いがどのような状況にあるかも
恋心を抱くか否かに
大きな影響を与えるのです。