ブログ:幸福度をアップさせるためには
今回も
「人生の一大事はデータ科学にまかせろ!」
の内容をもとに話をさせて頂きます。
皆さんは何をしているときが
一番幸せを感じるでしょうか。
飲み会?おしゃべり?ゲーム?
リラックスしているとき?
実はこれについても
ビッグデータを基に分析されています。
調査の方法は、以下の三つの質問を
6万人の披験者のスマホに
日常の様々なタイミングで送り、
そのデータを分析するというものです。
1,今何をしていますか?
(買物、料理など40項目から選択)
2,誰と一緒にいますか?
3,どれだけ幸福ですか?(100段階評価)
その結果、
最も幸福につながった活動は何かと言うと
セックスでした。
セックスをしている最中は、
他のどんなことをしているときよりも
幸福を感じており、
その程度は
2番目をはるかに凌いでいました。
普通のアンケートでは
こんな答えは絶対に出てきません。
このような質問形式であり、
プライバシーが守られるからこそ
本当のデータが集まるのだと思います。
ただしセックスの真っ最中で、
まさに絶叫しながら
頂点に達しようとしている人が
調査のために送る質問メールの
着信音を聞き漏らし、
一段落ついたときに気づいて
満足感に浸りながら返信するというのは
十分にあると思われます。
一方で嫌々ながらもコトに及んでいたため、
着信音を聞いていったん中止し、
スマホに手を伸ばし、
一連の設問に回答した人も多くいたことは
想像に難くありません。
そんな気のないセックスでさえ、
他のありとあらゆる活動の幸福度を
十分に凌駕しているのです。
では2番目以降の
幸福感をもたらす活動は何でしょうか。
2番目は観劇・ダンス・コンサート、
3番目は展覧会・博物館・図書館、
4番目はスポーツ・ランニング・運動、
5番目はガーデニング
…
と続きます。
このデータを見ると、
意外な事実が見えてきます。
それはテレビや映画鑑賞、
スマホゲームといった自宅でできる活動は
ガーデニングやバードウォッチングといった
屋外でする活動よりも
はるかに低い喜びしか
得られないということです。
睡眠や休息、リラックスは
ウォーキングや釣りよりも
少ない幸福しか感じられないのです。
ちなみに飲酒は11番目であり、
ネットサーフィンやソーシャルメディアは
31番目と32番目ですから、
いかに飲酒は人を幸せにしてくれるかが
よく分かります。
(あくまでも酒好きな私の主観ですが)
これらのことから分かるのは、
人は受動的な活動を過大評価しがちだと
いうことです。
休息やスマホゲーム、テレビ、
軽食、ネットサーフィンといった
受動的な活動は、
思ったほど幸福感をもたらさないのです。
逆に過小評価されているのは、
展覧会や博物館に行く、スポーツをする、
ガーデニング、買物、飲酒などです。
私は読書が好きですが、
これは26番目であり、
料理や喫茶店でコーヒーを飲むよりも
低くなっています。
確かに知的好奇心は満たされますが、
幸福感を感じるかと言われると、
そこまでではない気がします。
では、私たちの日常における幸福感は
一昔前と比べてアップしていると
言えるでしょうか。
答えは「ノー」です。
現代社会はとても便利になり、
快適なことも増えてきていますが、
それらはどうも
人を幸福にしてくれることとは
結びつかないようです。
なぜそうなるかと言うと
人は幸福にはなれそうにもないことに
長い時間を割いているからです。
どんどん収入が増えたとしても
それを幸せをもたらす活動に
割いていないということです。
私たちを幸せにする活動の中で
最下位から2番目に位置するのが
仕事や勉強です。
私は仕事も勉強も嫌いではないですが、
幸せを感じるかというと
確かに酒を飲んでいるときの方が
明らかに幸せを感じます。
ですから幸福感という観点からすれば
下の方になります。
ちなみに最下位は病気療養です。
ここに幸せを感じられるのは、
ブラック企業で働いている人くらいでは
ないでしょうか。
もっとも同じ仕事でも、
在宅勤務や友人と一緒に仕事をする場合は
幸福度はかなりアップします。
仕事も工夫次第で
幸福度が上げられるということです。
また、ソーシャルメディアは
幸福増進効果という点からすると
断トツに低い余暇活動になります。
スマホを触っている時間を
友人とどこかに出かける時間にした方が
明らかに幸福度はアップします。
また自然環境に身を置くと
幸せが増すこともわかっています。
個人差もあると思われますが、
このデータ分析によると
都市環境と比べ最も幸福度が増すのが
海が見えるところやその沿岸部でした。
これはスポーツ観戦をするときの
幸福のアップ率と同じ程度です。
次は山岳や森林地帯、草原地帯でした。
ですから、自然環境に身を置くか、
たとえ住んでいる家の窓から
自然の景色が見えるだけでも、
自然に触れていない状況に比べると
幸福感はずいぶんとアップするのです。
私はお酒を飲んで、
ほろ酔い気分で自然の中を歩くのが
大好きです。
このデータ分析を見る限り、
前回ブログに書いた東尋坊の旅などは
幸福感をアップする、
まさに理にかなった行動だったわけです。
皆さんもSNSで時間を潰すのではなく、
もっと幸福度をアップさせることに
時間を使ってみてはいかがでしょうか。