ブログ:ときめいて大往生
今回は帯津良一先生の著書に触れながら
私の思うことをあれこれと自由に
書きたいと思います。
帯津先生は言わずと知れた
ホリスティック医学の大家であり、
89歳になった今なお現役医師として
毎日の診療にあたりつつ、
年に50回以上の講演をこなしているという
とても元気な先生です。
帯津先生に出会ったのは
かれこれ35年以上前にさかのぼります。
私が大阪で
ホリスティック医学協会関西支部で
活動し始めたのは1989年5月からであり
多分、その頃に初めて
出会ったのだと思います。
実際、1990年10月には
ホリスティックフォーラムの
第2回目に来て頂き、
「東西医学融合の試み」という
講演をしてもらっています。
(このフォーラムは現在150回を越えました)
帯津先生の講演は
もう何十回と聞いていますし、
この10年くらいは
新しい著書が出るたびに、
贈って下さるので、
すべて目を通すようにしています。
先日も最新刊書の
「ときめいて大往生」(幻冬舎)を
贈って下さったので早速読みました。
今回はいろいろなことを思い出しながら
じっくりと味わって読ませて頂きまいた。
帯津先生は自分をあまり着飾ることなく
本音で話をするところが
なんとも面白いところです。
プロローグに書いてあったのですが、
あるテレビ局から電話があり、
「先生の健康の秘訣を教えて下さい」と
言われたので、
「酒と女です」と答えたら
相手は沈黙してしまったとか…
確かにそのような答えでは
テレビ局も都合が悪いのでしょう、
結局は
「早寝早起きが健康の秘訣」ということに
無理矢理させられてしまったというのです。
でも「酒と女」と言うと
少々誤解を生みそうな表現ですが、
実際に言わんとすることは
しごく当時なことであり私も同感です。
先生は毎日、
17時半にはすべての診療を終え、
そこからが最も楽しみにしている
晩酌の時間になります。
いつも、
今日が最後の日だと思って生きているので、
毎日が「最後の晩酌」になるのです。
だからこそ、
トキメキも大きく膨らみます。
忙しい一日を終えたあとのビールは、
心の底から喜びと充実感が
込み上げてくるのです。
この感覚は私もよくわかります。
普段私は19時前には家に帰り、
寝間着に着替えてすぐに
ビールを飲みます。
このときが
一日で一番楽しみにしている瞬間です。
最後の晩酌とはまだ思えないのですが、
この瞬間のために
今日一日を頑張ってきたと言っても
過言ではありません。
もっとも帯津先生も
60代のときは今日が最後だとは
心からは思えなかったようです。
70代になったら何となくできるようになり
80代になったら
普通にできるようになったようなので、
私もそんなときが来るのを
気長に待つことにします。
また「女」というと、
いやらしいイメージがつきものですが
実際はそうではありません。
帯津先生も結婚されお子さんもいますが、
若い頃は空手、酒、麻雀に夢中で
全くモテなかったと言います。
ところが60代に入ってから
急にモテるようになり、
その頃から女性の色気というものが
分かるようになったようです。
本人も公言しているように
女性にハグを求められ、
それに応じてハグをするのが
トキメキを膨らませる行為だと言います。
診察の時もしばしば
患者さんからハグを求められ、
講演が終わるとハグをしてもらうために
行列ができます。
私も若い頃は全くモテませんでしたが、
60歳を越えてから、
ポツリポツリとファンだと言ってくれる人が
増えてきました。
講演やセミナーをしたり、
本を書いたりしていると自ずと
そうなるのかもしれませんが、
それでもそう言われると嬉しいものです。
もっとも私はハグはしませんし、
まれに求められることはありますが、
そのときはときめくよりも
恥ずかしさや緊張感の方が上回ります。
私のことはどうでもよいのですが、
帯津先生が言う、
健康の秘訣である「酒と女」とは
そういう意味です。
この本のテーマは「ときめき」であり、
これが人生や健康に
とても重要だということを
様々な視点から述べています。
この点に関しては私もそう思いますし、
医療の分野においても実は重要なのです。
このブログでも以前、
前立腺がんの骨転移の患者さんの
腫瘍マーカー(がんの進行度合いの指標)が
大きく低下しした話を書きましが、
これもこの患者さんが
きれいな女性ボランティアに
ときめいていた結果だと思っています。
この本にも、胃がんの患者さんが
大好きな踊りに夢中になっていると
胃がんが消えてしまった話が出てきますが、
これも踊りにときめいた結果なのでしょう。
ときめきががんを消すということは
私は事実だと思いますし、
だからこそできるだけ
楽しめることやときめくことをするように
患者さんにもアドバイスをしています。
帯津良一さんの著書は随分以前から読んでいて、いつも納得し、共感することも沢山あります。
お酒を沢山飲んでも、飲み方が良ければ長生きできるんだなぁ、とわかるのも嬉しいですね。私はそんなには飲みませんが(笑)
そうですね。絶対に正しいとか絶対に間違っているというのはない気がします。