ブログ:なぜ習慣化がうまくいかないのか

習慣力セミナーをして思うことは、
初心者の人は「小さな行動」の設定が曖昧で
また「いつ」「どこで」「どのように」
やるかが不明確だったりする場合が
多いということです。

例えば、本を読むと決めたとしても、
いつどこでどれくらい読むかを
細かく決めておかないと
習慣化はできないのです。

また、
「朝、仕事に行く前に10分だけ本を読む」と
決めたとしても、
本当に朝のバタバタしているときに
本を読む余裕など
あるのかといった疑問も残ります。

ですから自分にとって、
集中して読書ができる時間が
どこにあるかを明確にするとか、
そのような時間をうまく捻出するには
どうしたらいいかを考える必要があります。

私の場合は、18時半には病院を出て
帰路につくのですが、
その直前まで本を読むことにしています。

日によって10分のときもあれば、
1時間以上のときもあります。

最低でも10分くらいは読めるので、
そう考えると私は、
毎日本を読んでいることになります。

さらに、電車に乗ったら
すぐに本を取り出して読むと決めているので
どこかに出かける時は結構読めます。

ほとんどの人は
電車に中ではスマホを見ていますが、
私からするともったいない時間の使い方を
しているなと思ってしまいます。

このように「~したら~する」と
決めておくやり方が
「イフゼン(if~then)プランニング」です。

この方法は、
何かを習慣化するさいには有効です。

また、今までやっている既存の習慣に
新たに自分が身につけたい習慣を
結びつけるのもよくやる方法です。

車に乗ったら英会話のCDを聞くとか
歯磨きをしたらストレッチをする、
といった具合です。

ただし、このようなコツを身につけ
習慣化したとしても、
どうもしっくりこず、
結局、やめてしまうという場合もあります。

私の場合は、
瞑想、俳句作り、ハングルの勉強、
認知バイアス探しがそうでした。

これらはどれも身につけたいと思って
習慣化に取り入れたのですが、
今はやっていません。

今考えるとこれらは
やる意味や目的が不明瞭だったことが
続かなかった原因だと思います。

瞑想も俳句も興味があったのですが、
やれたらいいかなくらいの軽いのりで
始めたものであり、
やっているうちに苦痛になってきて
結局やめてしまいました。

通常は3ヶ月~半年くらいやれば、
十分に習慣化できると言われていますが、
それはやる意味が明確だったり、
やっていることに楽しみや喜びを
感じられるようになったらの話です。

瞑想と俳句はそうではなかったので、
続かなかったのも納得できます。

一方、ハングルの勉強は結構好きで、
韓国に旅行に行ったり
韓流ドラマを見たりもしていたので
とても役立ちました。

またハングル検定試験も受けようと思い、
実際、3級までは取ったので、
結構、やる気はあったと思います。

ただ、朴 槿恵大統領のときに
韓国の反日的な報道が盛んになり、
いきなり関心が失せてしまいました。

もう韓国に行くこともないし、
韓流ドラマも見ないので
自ずとハングルの勉強も
やめてしまったというわけです。

目的が不明瞭になり関心も薄れれば、
好きだったものも嫌になるものです。

当然そうなれば習慣化はできなくなります。

あと、頭の中だけでやる作業は
なかなか習慣化できないなと思いました。

俳句を考えるのもそうですが、
「認知バイアス探し」も
頭の中で思いを巡らす作業のため
結局続かずにやめてしまいました。

認知バイアス探しは、
日常の中にある認知バイアスの実例を
毎日ひとつ見つけるというものです。

どんな認知バイアスがあるかは
ある程度は知っていたのですが、
日常の中にある実例を
自分なりに集めたいというのが
認知バイアス探しの目的でした。

これができるとブログの題材にもなるし
セミナーでも話せるので、
十分に目的やメリットもありました。

ただ、ブログを書くのとは異なり、
日常の体験を思い出し、
その中から認知バイアスに
当てはまるものをひねり出すというのは
結構、労力のいる作業でした。

そんなこともあり、
途中から苦痛になってしまい、
結局、やめてしまいました。

行動の習慣にせよ、頭を使う習慣にせよ、
目的が不明瞭だったり、労力を要したり、
楽しみや喜びを感じられないものは
なかなか習慣化するのは難しいのです。

習慣化できなかったものに関しては、
今一度、本当に習慣化する必要があるかを
考える必要があります。

もし、習慣化できなくても、
さほど困ることはなく、
また大きな問題にもならないのであれば
とりあえずそのまま置いておくというのも
決して悪いことではありません。

私の片付けの習慣のように、
一度は断念したものの
ある日、新たな設定で再度挑戦してみたら
うまく習慣化できたということもあるので、
そのようなタイミングが来るまで
待ってみるのも悪くはないと思っています。

「認知バイアス探し」も興味はあるし
もう少し労力を軽減する工夫をすれば
できそうな気もするので、
そのときには再挑戦したいと思います。

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