ブログ:私の中で見えてきたこと

前回は「ディープドライバー」の本を基に
私を突き動かす動機の源泉について
書きました。

それを見つける作業を通して、
よりはっきりしてきたことがあります。

それは、私の根底にはやはり
「心への関心」と「社会への反発」が
あるということです。

考えてみると「心への関心」は、
小学生時代からその片鱗は見られました。

それがマジックへの強い興味です。
小学校高学年になると、
毎週日曜日は決まって
渋谷の東急百貨店にあった
マジックコーナーに行き、
ずっと入り浸っていました。

お陰で実演コーナーの
お兄さんと仲良くなり、
マジックショーの舞台を
見に連れて行ってもらったくらいです。

なんでそんなに
マジックに惹かれたかと今考えると
人の心に影響を与えられることに
魅力を感じたのではないかと思います。

ポジティブな言い方をすれば、
人を驚かせる、喜ばせる、不思議がらせる、
となるのですが、
ネガティブな言い方をするならば、
人をだませる、錯覚させられる、操作できる
といったところです。

もちろん当時は前者の思いで
マジックを楽しんでいましたが、
その根底には人の心に影響を及ぼしたり
人知れず心を操作するといったことに
惹かれていたと思います。

この思いが
心療内科や心理療法、「心の治癒力」、
コミュニケーションセミナーに
つながっているのだと思います。

今していることは、
人の心にアプローチし影響を与えることで
その人の悩みや問題を解決したり、
希望や可能性を持って生きてもらうための
サポートです。

これはまさに「心への関心」を
形や行動に表したものだと言えます。

一方、「社会への反発」ですが、
当初は「西洋医学への反発」から
始まりました。

もっともその思いは、
高校になってから生まれたものであり、
それまでは全くありませんでした。

小学生時代は、
フナの解剖や人体のプラモデルに
興味を持っていたので、
どちらかというと人の身体に
関心が強かったように思います。

そう考えると潜在的には
医学に関心を持っていたのだと思います。

ただ、中学生までは医者になりたいとは
全く思っていませんでした。

たまたま小学生時代の友人がひょっこり現れ、
「西洋医学は間違っている」という話を
彼から聞き、
なぜか強い関心を持ったのがきっかけです。

私が中3の時ですから、
今から50年前の話です。

そこから当時はほとんどなかった
西洋医学の問題や薬害に関する本を読み、
高校生のときには、
西洋医学の偏った実態を伝えたいと
学園祭で講演をさせてもらったり、
各教室にガリ版刷りの小冊子を
配布したりしていました。

その頃から
少々?過激なところがありましたが、
それくらい真剣に
西洋医学の問題点について
みんなに伝えたい、
わかってもらいたいという思いは
強かったと思います。

それをするには
いくら素人が叫んでもダメだと悟り、
ならば医者になろうと決めたのです。

当時は、
現代医学の考え方の偏りを正したいという
純粋な気持ちから
医者になりたいと思っていました。

ですから医者になろうと思った動機は
普通の人とは全く異なり、
最初から医療に対する反骨心がありました。

ただ大学に入り、
臨床実習で患者さんとかかわるようになり、
少しずつ現実が見えるようになってくると
西洋医学の必要性や重要性も
理解できるようになりました。

その一方で、
薬一辺倒の治療や心理面軽視への疑問は
確信へと変わり、
それが私を心療内科の道へと駆り立て、
できるだけ薬を使わない治療へと
向かわせたのだと思います。

その後、医療や医学への疑問は
社会全般の疑問へと広がっていきました。

医療の問題でも
目に見える表面的なことだけを見ていては
本当のことは見えません。

薬による治療一辺倒という
問題ひとつとっても、
医者の意識の問題だけではなく、
その背景には製薬会社との関係や
医療制度の問題、
厚労省と製薬会社のつながりといった
政治がらみの話にまで広がります。

さらにお金の流れの問題や
新自由主義による富の集中、
ブローバリストの存在などを考えると
話はそう単純なものではなくなり、
嫌でも社会全体に目を向けざるをえなく
なったということです。

こうして振り返ってみると、
自分を突き動かす原動力となっているのは
「心への関心」と「社会への反発」だったと
いうことがよくわかります。

今後どうしていけばよいかは
まだはっきりわかりませんが、
もう少しこの分野の理解を深め、
自分がこれからやるべきことが
もう少し明確にできたらいいなと
思っています。

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