ブログ:自分を突き動かす動機の源泉
先日、習慣化コンサルタントである
古川武士さんの新刊書
「ディープドライバー」を読みました。
今まで古川さんは習慣力の本を始め、
やりたいことを見つける、
書くことで心を整理する、
といった類いの本をたくさん書いています。
今回の本はそれらをまとめたような本です。
ここで大切になっているのが
ディープドライバーを明確にすることです。
ディープドライバーとは、
自分を突き動かす動機の源泉であり、
私が言っているところの心の治癒力の
未来志向バージョンかと思います。
心の治癒力は悩みや問題を解決したり、
困難を乗り越えるたりする力として、
セミナーなどでは教えています。
一方、未来に目をむけると、
夢や希望を叶える力、
目標を達成する力となります。
その意味では
ディープドライバーと心の治癒力は
重きを置くところは異なりますが、
実体は同じものかなと思っています。
話を戻しましょう。
「継続は力なり」と言われますが、
継続できるというのは、
自分が本当に好きなことややりたいことを
しているからに他なりません。
やりたいことは、時代や年齢によって
変わるかもしれませんが、
その根底にある、
自分を突き動かす動機は変わりません。
それがディープドライバーなのです。
ディープドライバーを見つける際に
大切になってくるのが、
内省や気づき、行動、言語化などです。
ディープドライバーを見つけるためには、
多岐にわたる興味や過去の経験に目を向け、
そこからディープドライバーに
つながる可能性のあるものを
抽出する作業から始めます。
そのためにはいくつかの発見法があります。
例えば熱中体験から探る方法です。
幼少期や学生時代、社会人に
夢中になったことや熱中したことを
何でもいいので書き出します。
私の場合、
小学校時代に夢中になっていたのが、
マジック、プラモデル、
算数、そろばんでしょうか。
中学時代はクラシック音楽でしたし、
高校になってからは、
薬害問題や心の世界、
大学生のときはホリスティック医学や
幕末の志士、
医者になってからは
プリーフセラピーや心の治癒力、
最近では切り絵にも熱中しています。
なお、お酒は昔から大好きですし、
昼飲みも大いなる楽しみです。
また、この10年くらいは
「書くこと」や「社会問題の裏側」などが
関心事になっています。
他にも、好きな人や憧れの人、
好きな映画などから探すこともできます。
逆に、嫌いなことを列挙し、
その正反対を考えるというのもOKです。
私が嫌いなのは
会議、誰でもできること、無意味なこと、
権威、強制や命令されることなどです。
その正反対は、
飲みながらのディスカッション、
生産的な作業、自分ならではのこと、
平凡さ、自由に自分で決められること、
といったところでしょうか。
また、この本には
ディープドライバー動詞リストが
130以上載っており、
そこから選ぶという方法もあります。
私が選んだ「動詞」は、
学ぶ、影響する、気づく、
自由でいる、知る、引き出す、
考える、言語化する、書く、
変える、楽しむ、の11個でした。
次にステップでは、
今までに集めた言葉の数々を
言語化することで、
ディープドライバーをより明確にします。
まずは、今まで上げた言葉を列挙し、
それを重要なキーワードでまとめます。
例えば、プラモデルや切り絵などは
「個人でチマチマする作業」ですし、
クラシック音楽や昼のみなども
「一人の時間を楽しむ」になります。
また、名詞は動詞化することで、
抽象的な言葉が具体的になります。
例えば、「書くこと」だったら、
「自分自身の思いや考えをまとめる」や
「それを人に伝えることで、
少しでも世の中の人に影響を与える」
といった具合になります。
次に明確にするのは
これまでの人生で取り組んできたことや
これから取り組みたいと思った
テーマや主題、興味ある分野を
名詞で書き出します。
私の場合は、
「心の世界」、「医療や社会の裏側」、
「一人の楽しみ」といったところでしょうか。
さらに、「何のために」という
目的も可能であれば書きます。
本来であれば、
世のため人のためとなるのが理想ですが、
自分が満たされなければ、
他者に目が向くことはないので、
「何のために」は書けるなら書くくらいで
今はかまいません。
さらに、これらのテーマと
今まで動詞化したもの、
目的をすべて組み合わせます。
私の場合はこんな文章ができました。
「心の世界を学び、言語化し、伝えることで
悩みを抱えている人をサポートする」
「医療や社会の裏側で起きていることを
理解し、書くことで、多くの人に
現実の世界を知ってもらう」
「一人の時間を大切にし、楽しむ」
いかがですか。
皆さんもトライしてみては
いかがでしょうか。