ブログ:ショック・ドクトリン①

皆さんはショック・ドクトリンという言葉を
聞いたことがありますか?

私は昨年の5月に
「堤未果のショック・ドクトリン」
(幻冬舎新書)を読んで初めて知りました。

もともとはカナダのジャーナリスト、
ナオミ・クラインが2007年に書いた
著書のタイトルとして使われた言葉です。

クラインは、
新自由主義を代表するフリードマンの
「真の変革は危機状況によってのみ可能」
といった主張を最も危険な思想だと見なし、
「ショック・ドクトリン」と名付けました。

つまりショック・ドクトリンとは、
テロや戦争、自然災害やパンデミックなど
ショッキングな事件が起きたときに、
国民がパニックで思考停止している隙に、
過激なまでの市場原理主義を導入し、
経済改革や利益追求に猛進することで
政府とお友達企業群が大儲けするという
手法のことです。

ショック・ドクトリンは
以下のステップを経て実行されます。

1,ショックを起こす
2,政府とマスコミが恐怖を煽る
3,国民がパニックで思考停止する
4,その隙に新自由主義政策を導入する
5,多国籍企業と外資の投資家たちが、
 国と国民の資産を略奪する

ショック・ドクトリンは
国民のパニック状態に陥り、
恐怖で思考停止している間に
すばやく仕掛ける必要があります。

コロナパンデミックが起こり、
1年も経たないうちにコロナワクチンが
世界中に出回ったのもその流れです。

ワクチン開発には
安全性や有効性を確認する必要があるため
最低でも10年くらいはかかります。

ですから1年足らずで
できるわけがありませんし、
できたとしても、
そんなわけのわからないものが
承認されるはずがありません。

しかし現実は違いました。
世界中がパニックになっているときには、
そこに何ら疑問を感じることなく、
受け入れてしまうのです。

2022年10月に、
欧州議会のコロナパンデミックに関する
特別委員会の会場に、
ファイザーの幹部が参考人として
招致されました。

ワクチンの予防効果について聞かれた彼女は
すでに複数回接種したという議員の前で、
「我が社は販売前に
感染予防効果のテストなどしていません。
何よりもスピードで動くことが
大事でしたから」と発言し、
これが大炎上、議員たちを激怒させました。

緊急事態だと焦らされ、
立ち止まって考える暇を与えず、
危険だ、死ぬと言って恐怖を煽り、
その間に、ワクチンを売り込むという
まさにショック・ドクトリンの
典型的なパターンが
コロナパンデミックにおける
ワクチンの導入だったのです。

ですから安全性や有効性は二の次です。
いかに巨額の儲けを出せるかが
一番の目的なのです。

もちろん、
ワクチンを接種させるためには
国の認可もいるため、
そのための下準備も必要です。

例えばコロナの前年に、
FDA(アメリカ食品医薬品局)長官が
ファイザーの取締役に
ヘッドハンティングされました。

FDAは日本の厚生労働省と農林水産省を
合わせたような
絶大な影響力をもつ組織であり、
薬品の承認や認可もここで行なわれます。

そんなFDAのワクチン諮問委員会のメンバーは、
ファイザーの元研究開発部門の責任者や元役員、
研究者やコンサルタント等々、
ファイザーと関係の深い人たちが多数います。

また、パンデミック宣言をした
WHO(世界保健機関)の
科学諮問委員会の15人の委員のうち、
8人がファイザーをはじめとする
大手製薬企業から多額のお金を
受け取っていることがわかっています。

さらにWHO自体も、
予算の半分を占める民間寄付者の大半が
ワクチン推進団体とワクチンメーカー、
製薬企業であることをみると、
もはや中立的な公衆衛生の判断が
されているとはとても思えません。

これは日本でも同じことです。

テレビに頻回に出演し、
ワクチン接種を推奨する発言を
繰り返していた
ワクチン分科会の坂元昇委員は
ファイザー臨床開発統括部長を
5年務めた人物だと言えば
もう十分でしょう。

権力とお金に物を言わせ、
国家の中枢に入り込み、
思いを操作しやすいような環境は
こうして作られているのです。

このような準備をしておけば、
ワクチンの認可もすぐに下りるし、
多くの死者が出ても
「ワクチンとの因果関係は不明」で
押し通すこともできるのです。

こうして用意周到に周りを固め、
いざというときには、
一気にワクチンを売り込み、
莫大な利益を上げるというのが
ショック・ドクトリンの手法なのです。

ちなみにコロナワクチンを
原価の300倍の高値で売った
ファイザーの2022年度の
純利益は4兆円を超えました。

最初に言ったように、
ショック・ドクトリンには
賞味期限があります。

政府や国民が
恐怖で思考停止している時期が過ぎると、
これはおかしいと気づかれるからです。

多くの国は次第に
コロナワクチンに疑問を感じ始め、
定期接種も4回程度までしか
しませんでしたが、
日本だけが7回もし続けました。
(今年から年1回の定期接種になりました)

一方で、2023年2月までに
有効期限切れのコロナワクチン
約7,783万回分が破棄され、
ざっと2,000億円のお金が
ドブに捨てられたことになります。

当然、これらはすべて
ファイザーをはじめとする製薬企業の
儲けになることは言うまでもありません。

こうして、
ショック・ドクトリンの手法により
大手製薬企業は
まんまと大金をせしめることに
成功したのです。

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