ブログ:視点を変える
前回はアイデアを生み出すヒントについて
書かれた本を紹介しました。
今回は異なる著者による
アイデアの出し方について書いてある本、
高橋晋平著、
「1日1アイデア」(KADOKAWA)の
内容について紹介します。
著者は玩具・ゲームの企画開発や
マーケティングに携わり、
今まで多くのおもちゃを開発してきた
おもちゃクリエーターです。
彼にはアイデアを生み出すための
コアとなる考えがいくつかあります。
例えば、
「自分にフィットし、
自分を幸せにするアイデアが
いずれ他人をも幸せにする」
「自分が人生で何をほっしているかを知れば
アイデアは見つかる」
「考えたいアイデアのお題が
常に頭の中にあれば、
勝手にアイデアは集まってくる」等々です。
この本には365個の
アイデアに関する話が載っています。
もちろんアイデアの発想法についても
たくさん取り上げられていますが、
アイデアを考えることが好きになる方法や
アイデアの種を見るける方法など
多種多様です
またアイデアに関するもの以外にも
働き方を楽しくするための方法とった
項目もあります。
この中には共感できるものも
結構ありました。
例えば月曜日の憂鬱をなくす方法として
「月曜にサボるのも仕事だと知る」
というのがあります。
著者は1週間のペース配分を
自分なりに工夫しており、
金曜日は120%頑張るかわりに
月曜日は80%くらいに
しておくというのです。
考えてみると私もそうでした。
私の場合、セミナーなどの関係で
土日が結構忙しく、
そのため月曜日が疲れていることが
多々あります。
ですからセミナーのあった翌日の月曜日は
仕事をしないと決めています。
もちろん全くやらないわけではなく、
病棟や外来の仕事はいつも通りします。
それ以外に普通は、
自分の仕事をあれこれするのですが、
これを必要最小限にし、
特に午後はダラダラと
過ごすことにしています。
週末に一生懸命に働いたご褒美として
月曜日はゆったり過ごすといった感じです。
その意味で私にとっては
月曜日は憂鬱でも何でもなく、
逆に楽しみですらあります。
また月曜日にする簡単な作業を
金曜日の段階であえて
残しておくという方法もあります。
そうすることで月曜日は
「助走仕事」としすぐに取り組めるので、
容易にスタートが切れるというわけです。
また人間関係がうまくいく
コミュニケーション術を身につけるための
方法にも触れられていました。
その中で
「人を元気づけるには手伝いを頼む」
というのがあります。
これもなかなか人の心理を突いた
うまい方法だと思いました。
どういうことかというと
元気がない人がいたら、
「あなたの力が必要だから、
お願いできないかな~」といった雰囲気で
頼みごとをするのです。
人が落ち込んでいるときは、
その原因となることが頭を占領しています。
ところが「頼みごと」をお願いされと
それを嫌々でも引き受けてくれたならば
一時的であれ悩み事は頼まれごとに
取って代わります。
頼んだ仕事をやってくれたら、
「おかげで助かった!」と言って
感謝の気持ちを伝えるのです。
人は他人の役に立ったと思えると、
嬉しくなるものです。
そうすることで
少し元気になってもらえるし、
お礼に今晩はおごるよといって誘い、
そのときに悩み相談に乗ってあげることも
できるかもしれません。
もちろんアイデア発想法や
インプット、アウトプットの方法など
アイデアに関連することも
いろいろな視点からの話が載っています。
例えば、
ぶっ飛びすぎているアイデアを最初に考え、
それを基に少しずつ修正を加えいくとか、
面白いと思ったアイデアは3秒で消えるので
すぐにメモを取などです。
またやりたいことを見つけたいならば、
「今から1年間、なにをやってもそれで
給料がもらえるとしたら、何をしますか?」
という質問に答えればよい、
というのもありました。
さらに著者には、
人は普通に生活しているだけで
毎日1.001倍ほど成長してしまうという
持論があるそうです。
これは、何でも愚直に2年間やり続けると
何か一段階突破したような成長を
遂げることができるということを
意味しています。
2年間は730日ですから
1.001の730乗(1.001を730回掛ける)は
約2.07になります。
つまり、0.001程度のほんの僅かな成長でも、
2年間続けると、
2倍に成長するということです。
ほんの僅かな成長を積み重ねていけば、
自ずと大きな成長につながるという
当たり前なことですが、
なるほどと思いました。
この本は1ページに1日1話が
載っているという構成になっているので、
その日のページをめくって
読むというのもいいかもしれません。
アイデアの発想を広げたい方は、
「1日1アイデア」(KADOKAWA)を
読んでみてはいかがでしょうか。