ブログ:アイデアを量産する方法
私たちは日常で、
アイデアを出したり
考えたりしないといけない機会は
たくさんあります。
しかしその場合の多くは、
いつもの自分の発想の型にはまってしまい、
ありきたりのアイデアしか
出てこないことがしばしばです。
この壁を打ち破るためには、
異なる視点から物事を見ることが
できるようになる必要があります。
例えば電子マネーの
ICOCA(イコカ)やSuica(スイカ)を
普及させるさいにも
改札機の問題が浮上しました。
それは電子マネーを改札機にかざした一瞬で
複雑な運賃計算をする必要があり、
それに時間がかかってしまうと
駅が混乱してしまうことが
予想されたのです。
最終的な解決策として、
改札機を長くするというアイデアが
採用されました。
その結果、処理時間が確保できるため、
私たちはスムーズに改札を通ることが
できるのです。
いまでは長い改札機は当たり前ですが、
昔は駅員さんが切符を切るためのスペースが
あるだけでした。
電子マネーを普及させるために、
改札口本来の形を変えるという発想により
問題を解決したのです。
他にも、工場内でビール瓶を運搬する
ベルトコンベアを見て、
回転ずしのアイデアが生まれました。
このようにアイデアというのは、
従来の考え方にとらわれない
発想の転換が必要になります。
そのためにはどうしたらいいのか、
そのヒントを教えてくれるのが
「ひらめきスイッチ大全」
(サンクチュアリ出版)です。
アイデアを生み出すためには
異なる視点を取り入れる必要がありますが、
その方法としては
いろいろなものがあります。
例えば自分に7つの質問を
投げかけるというのもそのひとつです。
1、代える、代用する
「何を代わりにつかえるか?」
2、組み合わせる
「何をどのように組み合わせられるか?」
3、適応させる
「何か似たものはないか?」
4、修正する
「どんな修正が可能か?」
5、他の使い道
「別の使い道はないか?」
6、省略する、除去する
「省略、除去できるものはないか?」
7、再調整する
「どんな調整が可能か?」
このような質問をすることで、
今までとは異なる視点で
物事を考えることができるので
アイデアが思いつきやすくなります。
また「アイデアしりとり」というのも
面白いと思いました。
例えば、
新しいスタイルのカフェを考えるのであれば
「カフェ」→「鉛筆」→「剣」→「牛乳」→
「ウコン」→「婚活」…
「ん」がついても気にせずどんどん進め、
あとは出てきた言葉と課題とを
組み合わせたものをもとに
アイデアを考えるのです。
例えば、「ウコン」なら
二日酔いの人の憩いの場となるカフェとか、
「婚活」なら、
婚活者のマッチングサービスをするカフェ、
といった具合です。
この方法だと短い時間で
たくさんのアイデアを出すことができますし、
そのうちのひとつくらいは
実現可能で面白いと思えるアイデアが
見つかるかもしれません。
これは辞書を使ってもできます。
辞書の適当なページを開き、
単語をひとつ拾います。
例えば「世界」という単語だとしたら
先ほどの「カフェ」の例でいくと、
世界のカフェで出されているものを出す、
世界地図が描かれたお皿を使う、とった
アイデアが出てくるかもしれません。
他にも、アルバムをめくって
思い出にふけるという方法もあります。
そのときに湧き上がる感情がヒントとなり
アイデアが生まれる可能性があります。
小さい頃に乗り物に乗って
遊んでいる写真を見ながら、
子供たちが遊べるカフェ、
といった具合です。
視点や発想を変えるためには、
今までにしたことのない体験を
してみるというのもいいかもしれません。
もちろん行ったことのない街に
行ってみるというのもいいのですが、
そんなことをしなくても、
日常の中には未知の体験ができるチャンスが
たくさんあります。
いつも降りる駅の1つ手前の駅で降りる、
公園で遊んでいる子供たちを眺める、
食べたことがメニューを注文してみる、
スマホを持たずに出かける、
などといったことはいかがでしょうか。
この本を読んで、
本やパソコンを持たずに手ぶらで
電車の旅をしてみるというのも
いいなと思いました。
あと私のお気に入りは
グーグル検索の50ページ目を
見てみるというものです。
たいていの人は
何かを検索する場合
最初の数ページしか見ません。
ところが50ページ目を見ると、
普段は見かけないような情報を
見ることができます。
いかがでしょうか。
皆さんもアイデアがなかなか浮かばないとき
やってみてください。