ブログ:習慣化から見えてきたもの

前回、習慣化に失敗したのはなぜかを考え、
そこには「意味」や「つながり」が
なかったからだという結論に達しました。

ただ、習慣化できているものを
振り返ったとき、
どうもそれだけではなさそうだと
思いました。

例えば、運動や早起きです。
運動は7年前から始め、
今では出張中や
病院からの呼び出しがない限り
ジムにはほぼ毎日行っています。

運動をする意味は「健康」です。
血圧や尿酸値が高めであることに気づき、
これがきっかけとなり運動を始めました。

運動嫌いの私が始めたくらいですから、
やばい!という危機感は
人を動かす大きな原動力になります。

年齢を重ねるごとに
体力が落ちていくのも実感しているので
これも運動を続けている
モチベーションになっています。

ですから運動に関しては
続ける「意味」を十分に認識できています。

ただし「つながり」はありません。
一人黙々としていますし、
決して楽しいとも思いません。

今日はしんどいからサボろうかなと
思うときも当然あります。

身体を使う習慣は、
とにかく第一歩を踏み出すのが
ポイントであり、
それさえできれば
あとは勝手に続けられます。

要はどうやって
最初の一歩を踏み出すかということですが、
これは「5分だけでOK」という
思いを持つことでクリアできました。

人は「これならできる」と
思えたら行動に移せるのです。

5分ならできそうと思えるので、
ジムに行けるのです。

逆にしんどいなあ、嫌だなあ、
という思いが出てしまうと、
第一歩が踏み出せなくなるため
結局、それで終わってしまうのです。

その点、頭を使う作業は違います。
前回述べた俳句などはその典型です。

第一歩を踏み出したとしても、
結局作るという作業を終えるまでは
完成しません。

5分もあれば1句くらい作れるかも
しれませんが、
その間、ずっと考えているのが
初心者にとってはなかなか
大変な仕事になります。

ですから、身体に重きを置く習慣化か、
頭を働かせる必要のある習慣化かにより
抑えるべきポイントが違う気がします。

早起きなどは
もっと身体的要素が強いと思います。

なぜならば生体リズムが
関係しているからです。

早寝早起きが習慣になった私は、
当然、夜9時には自ずと眠くなりますし、
朝は4時頃には目が覚めます。

一度、そういうリズムが
身体についてしまえば、
あとは自ずと習慣化されて
しまうものです。

そうは言っても、
私も最初から早寝早起きだったわけではなく
もともとは遅寝遅起きでした。

あるときから朝は7時に起きて、
8時頃からは喫茶店でモーニングを食べ、
9時から外来を始めるという流れが
できました

このときの朝1時間のゆったりする時間が
ことのほか心地よく、
以来、朝のこの時間を持ちたくて、
病院を変わってからも
朝早く起きるようになりました。

もし皆さんも
早起きをしたいと思うのであれば、
朝の「楽しみ」を準備しておくのが
よいかと思います。

もちろんそのためには
早く寝る習慣をつける必要もあります。

ここでは詳しくは述べませんが、
ポイントはいかに夜のダラダラ時間を
減らすかということです。

こうして習慣化について
改めて振り返って見ると
いくつか新たに気づいた点がありました。

勉強や執筆、ブログといった
頭を使う必要のあるものは、
それをする「意味」を明確にすることが
大切です。

その際、他者との「つながり」があると
より習慣化されやすくなります。

誰かと一緒に勉強するとか、
本を書いて世の中の人に自分の思いを
知ってもらいたいというのも
すべて「つながり」です。

そこに「楽しみ」や「喜び」が伴えば
より効果的です。

一方、運動など、
身体を中心としたものの習慣化は、
最初の小さな「行動」がポイントに
なるかと思います。

もちろんそれをする「意味」も大切ですが、
行動し始めてしまえば
あとは自ずと続けられるので、
いかに最初の一歩を踏み出せるかが
ポイントになります。

うまく習慣化されれば、
身体を動かすこと自体が楽しみや喜び、
さらには「心地よさ」を感じるようにも
なります。

こうして習慣化を見返してみると
「意味」「楽しみ」「行動」「身体」
「つながり」というポイントが
見えてきました。

これは取りも直さず、
認知、感情、行動、身体、環境の
関係性そのものです。

この5つの視点は問題解決を考える際に
重要になってくる視点です。

習慣化も同じで、
この5つの視点を大切にすることを
念頭においておけば、
習慣化がよりできやすくなるということです。

いかがでしょうか。

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