ブログ:習慣化をやめるとき

私は7年前から運動を習慣化し始めてから
今現在も10項目以上の事柄を
毎日続けています。

お陰でずいぶんの学びが深まりましたし、
多くのことを身につけることができました。

その一方で、
習慣化しようと思ってやり始めたものの、
やはり「やめよう」と思い、
やめてしまった習慣もいくつもあります。

それが瞑想やハングルの勉強、
俳句などです。

やめたと言っても、
すぐにやめたわけではありません。

瞑想は2年、ハングルは3年くらい、
俳句も8ヶ月はやったでしょうか。

でもこれらは結局やめました。
自然とやらなくなったのではなく、
意図的にやめたのです。

何事も数ヶ月続ければ
習慣化できるようになると言われますが、
これらは結局、習慣化させることが
できませんでした。

運動にせよブログにせよ、
軽く5年以上は続けているし、
これらは完全に習慣化できているのに、
なぜ、瞑想やハングルは
習慣化できなかったのでしょうか。

それは「やり続ける意味」が
感じられなくなったからではないかと
思っています。

もちろんどれも
最初は、やりたい!という思いがあって
やり始めました。

瞑想などは30年以上前から興味を持っており
本もたくさん読みましたが、
どうしても実践しようという気には
なれませんでした。

ところが医療分野でも
マインドフルネス瞑想が
取り入れられるようになり、
私の中でも少しずつ関心が
高まっていきました。

さらに自分の心をコントロールする力を
つけたいという思いも強くなり、
それなら自分もやってみようと
思うようになり、
ついにやり始めました。

もちろん習慣化の大原則に則り
「小さな行動」から始めました。

最初は1日1分だけ、そのうち3分にし、
最後は10分まで伸ばしました。

しかし、その10分が苦痛になり、
再び3分まで短くしたのですが、
その3分が持ちませんでした。

どうも私は何もせずにじっとしていることが
苦手なんだということがわかりました。

いくら続けても苦痛以外の何ものでもなく、
心をコントロールする術には
とてもなりませんでした。

結局、瞑想を続ける「意味」も
わからなくなり、
ついにはやめることになりました。

ハングルの勉強も同じです。
最初は韓流ドラマにはまり
毎朝、DVDを見るのが楽しみでした。

そのうち、言葉を理解したいと思うのも
自然の成り行きでしょう。

勉強は嫌いではないので
早速、韓国語の勉強を始め、
ハングル検定試験も3級まで取りました。

この頃は結構楽しんでいました。

ソウルや釜山、済州島など
合計5回くらい韓国には
旅行に行きました。

でもあるときから、
韓流ドラマも見なくなり、
韓国にも興味がなくなりました。

するとハングルを勉強し続ける
意味がないと思うようになり、
それでやめてしまいました。

意味が見いだせないものを続けるのは
賽の河原で石を積むのと似ており、
苦痛以外の何ものでもないのです。

何かを興味本位で始めるのはよいのですが、
それを続けるというのは、
そこに喜びや楽しみが伴うか、
はっきりとした意味を見いだせない限り
なかなか続けるのは難しいと思いました。

それが知的、生産的作業の場合は
なおさらのことです。

私も最初はブログを習慣化するのは
とても苦痛でした。

ブログを書くというのは生産的な作業であり
結構、労力と時間を要します。

だからこそそこに明確な意味を
見いだせないとなかなか続けられません。

私はブログを書きながら、
自分の考えを整理し、
それをみんなに伝えたいという思いが
強くあります。

これがブログを書き続ける
モチベーションになっているのは
明確でした。

俳句作りも、
最初は面白いと思ってやっていましたし、
これを続けることにより
自分の感性が磨かれるのであれば
それは自分にとってもプラスになるとも
思っていました。

しかしブログと大きく違うところは、
自分の中で完結してしまうことです。

もちろん句会に出たり
雑誌に投稿するレベルになれば
他者との「つながり」が生まれ、
もっとモチベーションが上がるのでしょうが、
今はそんなレベルではありません。

時間と労力を要するものであっても
ブログのように他者とのつながりがあると
自ずと続けたいという思いが
湧き上がってきますし、
完成したときの達成感や喜びもあります。

しかし俳句には、
「つながり」がなく、
できたときの喜びや達成感よりも
作らなくてはという義務感の方が
大きくなっていました。

さらに、
自分の感性を磨くという「意味」も
すっかり色あせてしまい、
苦痛だけが残ってしまった感じでした。

はやり最初の「やりたい」という気持ちを
大切に育て、楽しみや喜びにまでするには
「意味」や「つながり」が重要になると
一連の習慣化の失敗を通して
学んだ次第でした。

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