ブログ:願望実現の方法
今回も前回の続きで
ジェームズ・ドゥティ著、
『科学がつきとめた「引き寄せの法則」』
(SBクリエイティブ)の内容をもとに
お話をさせていただきます。
テーマは
マニフェステーション(願望実現)です。
ここで大切になってくるのが
潜在意識をいかに
活用するかということです。
まず実現したい希望をひとつ選び、
それに注意を集中し、
潜在意識に埋め込む作業が必要になります。
この際重要になってくるのが、
「自分にはできない」と思ってしまう
思考のクセを修正することです。
私たちは誰もが
自分の思いを実現できる力を
持っているにもかかわらず、
勝手に「できない」という思いを
潜在意識に埋め込んでしまっている場合が
少なくありません。
しかしこの思いは現実のことではなく、
家庭環境や生活環境からの影響を受けて
勝手に形成されてしまった
単なる解釈に過ぎないのです。
潜在意識は「できる」と思っているのに、
顕在意識、つまり私たちの意思は
「できない」と思っていると、
せっかくの潜在意識の力は
制限されてしまうことになるのです。
このようなことがないように、
「自分にはできない」という
ネガティブな思いを捨てることが
必要になってきます。
その際に重要になってくるのが
「メタ認知」です。
「メタ認知」とは、
自分の思考のプロセスを
客観的に観察する能力のことです。
ポイントは思考と感情を切り離すことであり
自分のネガティブな感情を
少し離れたところから眺め観察することです。
例えば「今、不快な感覚を感じている」
「今、怒りの感情が胸にある」というように
感情のなすがままにさせるのではなく、
感情を客観的に眺めるのです。
これができるようになれば、
ネガティブな感情に巻き込まれることなく
自分の意思で行動を選択することが
できるようになるのです。
大切なのは自分に何が起こったかではなく、
起こったことに
どう対処するかということなのです。
さらに自分が本当に望むものを
明確にする必要もあります。
ただし望むものは時が経つにつれ
変わっていくのが一般的です。
自分の経験の積み重ねや
置かれた状況、社会環境の変化によって
望むことも変わっていくからです。
でもそれでよいのです。
望むものが明確になったら
あとは創造力を駆使して
視覚化する作業をします。
視覚化を繰り返す作業は
自分の脳に催眠をかけ、
「この願いは大切だ」と
信じ込ませる作業と同じです。
視覚化を何度も繰り返すことで
望みは潜在意識にインストールされ、
それが馴染みのものになってくると、
現実において必要な情報を
見つけやすくなるのです。
その際、
顕在意識と潜在意識を協調させるための
「儀式」を利用するのも有用です。
例えば、願いを紙に書き、
それを洗面所やトイレに貼ったり、
自分宛の手紙を書いて
それを肌身離さず持ち歩き、
ことあるごとにそれを読んで
視覚化するといった具合です。
このような「儀式」を通して、
求める結果を何度も思い描き、
さらにそれを
ポジティブな感情と結びつけることで
脳の構造にも変化が起きやすくなります。
これら一連のことをする際に、
忘れてはならないことがあります。
それは願いを実現するための
目的は何かということです。
自分の行動が
ポジティブな結果を生んだならば、
顕在意識は意図の実現のために
さらに働いてくれるようになります。
一方、行動の結果が失望や混乱、
あるいは自分や他者を傷つけるようなことに
なってしまったなら、
願いが本当に自分のためになっているのかを
もう一度、考えなおす必要があり、
場合によっては方向転換をする必要も
あるかもしれません。
また目標が大きければ大きいほど、
目標に到達するまでの過程は
流動的になります。
そのため、
ある特定の結果に執着するのではなく、
流れに乗ることも大切です。
さらに感謝の思いを育てることができれば
足りないものばかりにこだわるのではなく、
すでに持っているものに
目を向けることができるようになります。
感謝することで、
脳の様々な部位で物理的な変化が起き、
より感謝を感じやすくなります。
これは恨みや嫉妬といった
苦痛の感情から注意をそらし、
あまりクヨクヨ悩まなくなるように
脳が変化してきます。
なおマニフェステーションは
一回で終わることはありません。
なぜならば、その結果を通して
自分の願いに磨きをかけていく必要が
あるからです。
物質的豊かさを
叶えるための願いに固執しているうちは、
まだまだ本当の意味での
マニフェステーションが
できているとは言えません。
マニフェステーションを繰り返すことで
自分の願いが洗練され、
世の中にポジティブな貢献をしたいという
願いが持てるようになり、
どんなことがあっても
心の平静さと感謝の思いが持てるようになる、
そんな自分になることが、
著者が期待している
マニフェステーションの効果なのです。