ブログ:脳科学と「引き寄せの法則」
「引き寄せの法則」という言葉は
今では誰でも知っていると思います。
一時ブームになりましたし、
私も7年前の平成29年9月に
ホリスティック医学協会関西支部の
30周年記念シンポジウムで
メンタリストDaiGoや茂木健一郎とともに
「引き寄せの教科書」の著者である
奥平亜美衣さんをお呼びして
お話をしてもらいました。
この頃のブームは去ったような気がしますが、
しかし今なお、その考え方は健在です。
要するに、
自分の願っていることが、
自ずと現実になるという考え方です。
実はこの考え方は昔からありました。
有名なところではナポレオン・ヒルの
「思考は現実化する」です。
ただ、「引き寄せの法則」には
少々スピリチュアルな側面があるためか
科学的ではないと
思われている節があります。
ところが最近では、
「引き寄せの法則」は
脳科学的にも立証できるということが
言われるようになってきました。
そのことについて詳しく書かれている本が
ジェームズ・ドゥティ著、
『科学がつきとめた「引き寄せの法則」』
(SBクリエイティブ)です。
著者はスタンフォード大学の
脳神経外科部臨床教授であり、
利他主義と脳との関係などの研究をしている
研究者でもあります。
人は自分の意図(自分本来の目的や願望)を
潜在意識に埋め込むことで、
不可能に思えるような変化でも
引き起こすことができるようになります。
これがマニフェステーション(願望実現)です。
意図が潜在意識に埋め込まれると、
脳は「この意図は重要で価値がある」と
みなし、目標達成を司る脳の部位が
常に活性化された状態になります。
すると脳はまるで優秀な警察犬のように
イメージを現実にするチャンスを
探し始めるのです。
そしてチャンスが到来すると
即座に反応し、
将来の目標に向けて必要な行動を
取るようになります。
このような現象が
実際に脳の中で起こっているのですが、
それを可能にしているのが、
脳の神経細胞に備わっている
「可塑性(かそせい)」です。
可塑性とは、
何か新しい経験をしたり、
何かの行動を繰り返ししたりすると、
脳の物理的な構造が変化し
新しい回路が形成され、
逆に使わなくなった神経回路は
削除されたりする現象のことです。
つまり脳の構造が物理的に変化するのです。
これは右利きの人が
左手で字を書く練習をし続ければ、
次第に書けるようになるのと同じです。
この場合も練習を積み重ねることで、
脳の神経回路が実際に変化し、
左手でも普通に字が書けるように
なるというわけです。
「引き寄せの法則」の場合も、
願いを潜在意識に埋め込むことで
神経回路が変化し、
その願いを実現できるチャンスを
見つけやすくなり、
またすぐさま行動にも
移せるようになるのです。
そのため、
自分の願いが実現しやすくなるのです。
もっともすべての願いが
実現できるわけではありません。
なぜならば文化や環境、社会構造など、
自分ではコントロール困難な要因の影響も
私たちは受けているからです。
たとえ願いが実現しなかったとしても、
「人生はなんとかなる」と思え、
生き続けることができたならば、
それだけでも
十分に価値があることではあります。
なお著者は、
マニフェステーションへの誤解に対しても
苦言も呈しています。
それは「引き寄せの法則」が
物質主義と強く結びつき、
大金持ちになって豪邸を建てるとか
フェラーリに乗るといったことが
幸せになることだという勘違いを
生んでしまったことです。
また、ただ願うだけでよいとか、
つらい現実はすべて
自分の思考から生まれたといった誤解を
生んでしまったことも
罪深いと言っています。
まずはマニフェステーションについて
しっかりと理解し、
意図的に取り組むみ、
繰り返していく過程が必要です。
ただしここでもっと大切なことがあります。
それは自分の心を開き、
他者との心と心のつながりの大切さに
気づくことです。
真のマニフェステーションとは、
物質欲を満たすことではなく、
意義深い人生、
目的意識のある人生を手に入れるための、
そして究極的には
自分にとって本当に大切なものに
気づくための手段なのです。
なおマニフェステーションには6つの
ステップがあります。
①精神を集中させる力を取り戻す
②本当に欲しいものを明確にする
③頭の中の障害物を取り除く
④潜在意識に意図を埋め込む
⑤目標を情熱的に追い求める
⑥結果への執着を手放す
この6つのステップについては
次回お話しさせていただきます。
おはようございます。
今日、このブログを、読むことができて、ラッキーです。
思考は、現実化する。
いつも、思ってると、即断できることもあるんですよね。
有料でも、良いくらい。
9/8のアスニー、行きたくなりました。
いつもありがとうございます。
次回のブログもお楽しみに。