ブログ:北海道の旅②~ブツブツ編

(前回からの続き)
1日目は夕方の5時には寝ていたので、
朝の目覚めは快適でした。

4時には起き、
睡眠時間も11時間と十分です。

朝起きた段階では
先日起きた出来事の詳細は
わからなかったのですが、
とりあえず温泉に浸かり、
空腹を満たすために朝市に行って
海鮮丼を食べることにしました。

ガイドブックには朝5時頃から
朝市はやっていると書いてありましたが、
実際に行ってみると
まだ準備中で入れませんでした。

やむなく、函館の街を当てもなく
ただひたすらブラブラして
6時頃に再び朝市に戻ると、
すでにお客さんでいっぱいでした。

僅かにあいていた席に座り、
うに、ほたて、サーモンの
三種盛り海鮮丼を注文、
せっかくなのでビールも1本飲み、
少しだけ先日のリベンジを果たしました。

ホテルのバイキングで
朝食をすませた嫁さんと6時半に合流、
そのまま函館の街の探索へと向かいました。

私は自然の中を散策するのが好きで、
街中を歩くのはあまり好きではありません。

でもせっかく函館まで来たので、
一応、見所と言われるところは
回っておこうと思い、
市電に乗って元町に行きました。

ここには有名な教会や
函館湾が見渡せる坂道などが
たくさんあり、
ガイドブックの地図を頼りに
それらを回りました。

嫁さんはパチパチ写真を撮っていましたが、
私は写真を撮るのが好きではなく、
ただ教会や坂道を眺めているだけでした。

印象に残っているものと言えば、
「道端にあるひときわ目立つ黄色い消火栓」と
ガイドブックには書いてあったのに、
その消火栓を見過ごしてしまい、
「ぜんぜん目立っとらんやんけ!」と
一人で文句を
言っていたことくらいでしょうか。

そうそう、あと函館のセブンイレブンでは
6月下旬だというのに
「おでん」が販売されていたことには
少々驚きました。

さすが北海道、函館です。

どうでもよい元町巡りを終え、
8時48分の特急列車で
次の目的地である洞爺湖に向かいました。

特急列車と言っても、
北海道ですのでゆっくりで、
鈍行列車?と思ってしまうほどです。

でも、こういうのんびりとした電車で、
車窓から見える海や山をボーッと眺めながら
時間を過ごすのが好きなのです。

この列車では、
私が窓側に座らせてもらったので
よりウキウキした時間が過ごせました。

そのためか、
駅で買ったコーヒーを嫁さんがこぼし、
私のズボンが汚れた際も、
「いつもは窓側に座っていたので
手元が狂った」という、
ごめんの一言もない
意味不明な言い訳を聞いても、
何ら心が乱れることはありませんでした。

函館を出発してからは
延々、うっそうとした森の中を
走っていましたが、
1時間くらいするとようやく目の前が開け、
内浦湾の海が視界に広がりました。

その直後に着いた駅が「森」駅でした。

「森を突き抜けやっと海に出会えたのに、
なんで「森」やねん!」と、
一人で突っ込みを入れていました。

このことを嫁さんに言うと、
案の定、鼻で「フン」と
あしらわれてしまいました。

いいのです、それで。
人生、つまらないことを聞かされたら、
それを無視する権利だってあるのですから。

そうこうしているうちに2時間が経ち、
洞爺湖駅に到着。

ここではレンタカーを借り、
先ずは最初の目的地である
昭和新山に行きました。

昭和新山は約80年前に
畑作地帯だった土地が噴火活動により
400メートルも隆起し、
今の昭和新山を形成しました。

山肌は煉瓦色であり、
すぐ間近まで近寄って見ることができます。

さらに道を進み近づこうとすると、
「それ以上行っても同じだし!」と
嫁さんに怒られ、
付いてくるのを拒否されたため、
それ以上近づくことは断念しました。

まあ、人生思うようにはならないもだと
しみじみと痛感させられます。

その後はロープウェイに乗り、
有珠(うす)山頂駅まで行きました。

有珠山は噴火を繰り返している山で
昭和52年の噴火は私も記憶しています。

最近では平成12年にも噴火しており、
今も噴煙が上がっているのが見えます。

山頂駅からさらに10分ほど歩くと
火口原展望台に到着、
ここからは洞爺湖はもちろんのこと、
太平洋につながる海も見渡せます。

こういう広大な風景を眺めながら、
自然の雄大さを感じるのが好きなんです。

ロープウェイで再び山麓に下り、
近くの食堂で昼食にしました。

本当はビールを飲みたかったのですが、
さすがに運転している最中には飲めず、
ここはカレーライスという
ごく平凡な昼食ですませました。

昼から酒を飲んでも、
ろくなことがないということを
先日、初めて学んだので、
これでよいのかもしれません。

その後、洞爺湖遊覧船に乗り
約1時間の船の旅を楽しみました。

507人乗りの遊覧船でしたが
お客さんは20人くらいしかおらず、
何とも寂しい限りです。

乗務員さんも投げやり?になっているのか、
「右手に見えるのが羊蹄山です」と
アナウンスしていましたが、
実際には雲がかかって見えませんでした。

人生、ときには適当さも必要なので、
これでもいいのです、と、
自分に言い聞かせながら聞いていました。

洞爺湖駅に戻り、
15時30分の特急で東室蘭まで行き、
そこから再びレンタカーを借り、
一路、本日の宿泊地である
登別温泉へと向かいました。
(続く)

ブログ:北海道の旅②~ブツブツ編” に対して4件のコメントがあります。

  1. 小西美希 より:

    おはようございます。
    いつも朝の通勤時間に拝読させて頂いております。
    列車を待つ時期に思わず笑い声が漏れるかと思うほど楽しませて頂きました。
    バランスの良いご夫婦なんだと改めて思いました。
    続きも楽しみにしております。

  2. holicommu より:

    小西さんへ コメントありがとうございます。あと3回続きますのでお楽しみください。

  3. I より:

    自分にウキウキした時間を過ごさせることって大事なことだなぁ。

  4. holicommu より:

    自分にウキウキした時間、過ごしてくださいね。

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