ブログ:そろばんで会計??

先日、京都に行って
新たな昼飲みのお店を探していたところ
面白い店を見つけました。

「京極スタンド」という昭和2年創業の
昭和の雰囲気が漂うレトロなお店です。

入ってみると、タバコ臭がしたので
一瞬、ヤバッと思いましたが、
雰囲気がよさそうだったので
入ってしまいました。

テーブル席とカンター席がありましたが、
私は一人だったこともあり、
カウンター席に誘導されました。

カウンター席と言っても、
向かい側にも座れるようになっているので
実際には横に長いテーブル席です。

なおかつ、
向かいの壁に鏡がついているため
自分と同じ側に座った人の顔も
全部見える構造になっています。

さらに隣のお客さんとの席が近く、
ほとんど隣同士で座っている感じなのです。

テーブル席もすべて相席利用になっており、
比較的広い店内であるにもかかわらず、
結構、混み合っている感じがしました。

また、料理のメニュー表というものが
ありません。

すべて壁に貼られた手書きのメニューから
選ぶようになっていました。

なおかつお酒の表記の仕方が懐かしく、
日本酒が一級や特級という分類でした。

今はどこでも純米酒とか
吟醸酒といった表現であり、
一級や特級は死語だと思っていましたが
まだ生きていたんですね。

私は瓶ビールや熱燗を注文、
つまみに柳川鍋とシュウマイ、
串カツ、鰻ざくなどを食べながら、
気分よく昼飲みを楽しんでいました。

途中で店員さんに手拭きが欲しいと言うと、
「手拭きはありません」とのことで、
奥から箱ティッシュを持ってきてくれ、
その数枚を取って使わせてもらいました。

いろいろと驚かせてくれるお店です。

そのうち、私の隣に
若いカップルが対面で座りました。

男性は対面だったのでよく見えました。
20代のイケメンの男性です。
(あくまでも私の目で見るとですが)

一方、私の隣に座った女性は
鏡に映った顔しか見えませんでしたが
笑顔がかわいい穏やかそうな女性でした。

話しの流れからすると、
二人はどこかで知り合い、
電話でのやりとりは何度かあったようですが
会ったのは今日が初めてのようでした。

このお店は喫煙が可だったこともあり、
二人ともタバコを吸い始め、
ハイボールやビールを注文、
おしゃべりを始めました。

男性の方はことのほか
相手の女性が気に入ったようで、
しきりに「かわいい」を連発していました。

ハイボールを立て続けに飲み、
軽く酔いが回ってきたころからは
彼女の髪の毛を触ったり手を握ったりして
相変わらず「かわいい」「気に入った」を
何度も繰り返していました。

そのうち今度は、
「俺はいい、ダメ?」と
彼女にたずね始めたのです。

同じ質問を何度もしていましたが、
女性は「わかんない」と
言い続けていました。

彼はやや強引なタイプであり、
なおかつ承認欲求も強いので、
あまり好かれないだろうなと思いながらも
二人の会話を熱燗のあてにしながら
聞いていました。

中身のある話しは皆無であり、
言うことも自己中心的だったので、
これはうまくいきそうにないなと
勝手に思っていました。

ところが鏡越しに見える彼女の、
彼を見つめる目が
ハートになっているのです。

彼は、今晩はずっと飲みたいとか
家に行きたいとかしきりに言っていましたが、
今日はかえるときっぱりと断っていたので
帰るとは思うのですが、
まんざらでもなさそうでした。

実際、またデートしてくれるかと
たずねたところ、
彼女はOKを出していたので
とりあえずは交渉成立です。

でも彼は、
「他の男と会っていたら嫉妬する」とか
「自分だけのものにしたい」等、
しきりに言っていたので、
付き合い始めたら苦労するだろうなと
余計な心配までしてしまいました。

外見が今一つだったら、
このタイプは
あっさりと断られていたと思いますが、
結構イケメンだったので、
こんなつまらない一方的な会話でも
交渉が成立してしまうんだと、
改めて外見のよさは、
大いなる武器になると思いました。

お腹も膨れ酔いも回り、
カップルの会話にも飽きてきたので
そろそろ帰ろうと席を立ちました。

すると最後にまた驚くようなことが
待っていました。

テーブルの上に置かれている伝票が
通常の伝票と違うのです!

どう違うかを文章で説明するのは難しいので
もらってきた伝票のサンプルを
添付しておきます。

要するに飲み食いした分の値段を
線を引いて消していくというものでした。

何を注文したのかは、
多分わからないと思います。

さらに驚いたのは、
料理と飲み物の金額を合計するのに
そろばんを使って計算していることでした。

とりあえずレジはあるのですが、
50年以上前に使っていたようなレジで、
実際には動かないようです。

ただしお金の出し入れする
引き出し部分は使えるため、
そのためだけに利用していました。

いや~観光客の多い京都のど真ん中で
昭和のよき時代を思い出させるようなお店が
今も存在しているなんて、
ちょっと感動です。

よかったら皆さんも行ってみてください。
たばこ臭いですけどね。

    ブログ:そろばんで会計??” に対して2件のコメントがあります。

    1. 山田 勝久 より:

      ご無沙汰おしております。
      京極スタンドって、新京極の中にあるお店ですね。

      本にも紹介されているお店で、自分も気になっていたのですが、
      余所さんが行って良いものか迷い
      (修学旅行生もいる、という情報もあるのですが、昔の話?)
      注文のシステムもよく分からなかったので、
      行ったことがありませんでした。

      幸いなことに今回、先生が突入してくださり
      中の様子が分かりましたので、また京都に行けたら、
      入ってみたいと思います!

    2. holicommu より:

      山田さんへ。ご無沙汰です。是非行ってみてください。学生さんはいませんでしたよ。
      喫煙できるお店なので普通の学生は来ないと思いますが‥

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