ブログ:自分を変える方法②

(前回の続き)
また、望ましくない行動を
抑制するための有効な方法もあり、
それが「コミットメント装置」です。

これは、誘惑を避けるために
敢えて自分に制約を課すという方法です。

身近な例で言えば「ブタの貯金箱」です。
途中でお金を使いたくなっても、
貯金箱を壊さない限りお金が使えないので
お金を使うことに自制がかかります。

つい食べ過ぎてしまう人の場合は、
家には小皿しか置かないという
方法もあります。

このように自分に自制がかかる仕組みを
上手に作れば、やるべきことが
やれるようになるというわけです。

また、大好きなチーズバーガーを
食べてしまったら、
ご主人の口座に1,000円が自動的に
振り込まれるというのはどうでしょう。

これは、自分がやると決めたことが
できなかった場合は、
ペナルティとして自分の嫌いな人や団体
(阪神ファンなら巨人を応援する口座)に
自動的に振り込まれる仕組みに
しておくのです。

実際、そのようなソフトもあるようです。

ここまで強い抑制をかけなくても
「誓約するだけ」でも
言ったことを守る傾向は強くなります。

例えばアメリカの医師は患者さんに対して
不必要な抗生剤を年間推定4,100万件も
処方しており、薬代だけでも10億ドルを
下らないと言われています。
(日本も同じ傾向にあります)

この問題を解決するために、
クリニックに勤務する医師にお願いし、
一部の医師には、
「益より害が大きいと考えられる場合、
抗生剤の処方を控えることを誓います」
という誓約書に署名して、
待合室に掲示するように求めました。

一方、残りの医師には
何も依頼しませんでした。

実験期間中、クリニックには
急性感冒の症状を訴える患者さんが
約1,000人訪れました。

結果は、何も依頼しなかった医師に比べ、
誓約書を掲示した医師の抗生剤の使用量は
3分の1に減ったのでした。

この場合、抗生剤を処方したとしても
罰金を取られるわけでもないにもかかわらず
使用量が格段に減ったのでした。

このように誓約するだけといった
「ゆるいコミットメント」でも
ある程度の不適切な行動は
抑制することができるのです。

私もこのブログを毎週2本あげると言って、
毎週それをやっています。

これなどはまさに
「ゆるいコミットメント」の典型例です。

ブログを書かなくても
何のペナルティもありません。

しかし、もしできなかったら、
「気まずさ」や「不全感」は
あると思います。

そんな思いを味わいたくないがために、
6年以上にわたりこのブログを
書き続けられているというのはあります。

もっとも、最初の頃はそうだったとしても、
今はすっかり習慣になっているので、
そんなことすら思うこともありませんが。

それから、
もうひとつ続けるためのコツがあります。
それは「毎日少しずつ」です。

実は、今のブログを書く前にも
「心の治癒力への旅」というブログを
書いていました。

誰もがそうであるように
最初は毎日のように書いていましたが、
だんだん頻度が少なくなり、
月1回書くこともできなくなったので
やめることにしました。

一方、今のブログは週2回のペースを
崩さずに続けられています。

その最大の秘訣は
「1日50文字以上書けばOK」という、
それならできそうだと思える
小さな課題でした。

月に1本のブログを書こうと思うと、
期限が迫ってくるとだんだんと
気が重くなってきます。

しかし、毎日50文字だと簡単に書けますし、
書いているうちに500文字、1,000文字
書ける日もあります。

また、毎日書くことで、
常にブログの題材を探している自分がおり、
ちょっとしたヒントから、
今度はこれをブログにしようという思いも
自然と湧き上がってくるのです。

ですから、ブログでも運動でも食事でも
何かを習慣化するためには、
これならできると思える
「ほんの少しのこと」を
毎日するというのがポイントになります。
(続く)

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    前の記事

    ブログ:自分を変える方法①