ブログ:自分を変える方法①

私たちの病気や早死にに関与する
いくつかの要因が突き止められていますが、
そのうち最も大きな影響があるのが
生活習慣であり、
全体の40%を占めています。

以下、遺伝子要因30%、社会環境15%、
医療10%、環境暴露5%と続きます。

このことからも、
いかに生活習慣が大切なのかがわかります。

つまり、運動や食事といった
自分の努力で病気や早死にを防げることが
40%もあるということです。

そんなことは
重々承知していますと言いながらも
それを変えるのがなかなか難しいのです。

生活習慣を変えるためには
運動や食事に関する
よい習慣を身につけたり
ダラダラ時間や先送りなどの
悪い習慣をやめることが
大切になってきます。

ではどうしたら
よい習慣を身につけ、
自分を変えることができるのでしょうか?

そのヒントがつまっている本が
ケイティ・ミルクマン著、櫻井祐子訳
自分を変える方法」(ダイヤモンド社)
です。

著者は行動科学の専門家であり、
様々な研究や実践を通して、
よい習慣を身につけるためのコツについて
いくつかの視点から述べています。

まず、新しい習慣はいつから
取り組み始めたらよいのでしょうか。

それは、ひとつの区切りが付けられる
「フレッシュスタート」がおすすめです。

誰もが正月から新しいことを始めようと
思うことからもわかるように
新しいことを始めるには
タイミングが大切です。

例えば、誕生日や記念日、
1日や月曜日などは、
よく使われる区切りの日です。

また、引っ越しなどにより
環境が変わるタイミングもチャンスです。

このように、
新たなスタートを切るためには
気持ちを新たにできる区切りとなる日から
取り組むのがよいと言えます。

ただし、新たな取り組みが続くか否かは
わかりません。

いろいろ工夫をしても
やはり挫折してしまったということは
普通にあります。

しかし挫折は失敗ではなく、
成功にたどり着くための貴重な経験です。

何が問題だったのかを見直し、
改善点を取り入れた上で、
再びフレッシュスタートすれば
よいだけのことです。

よい習慣を身につけるためには、
挫折と改善をいかに続けられるかに
かかっていると言っても
過言ではありません。

また、人はつい目の前の誘惑に負け、
先々の目標の大切さを忘れがちです。

これは「現在バイアス」という
人間の特性であり、思考のクセです。

これを克服するための一つの方法として
「誘惑の抱き合わせ」があります。

これはやるべきことと、
自分のやりたいことを抱き合わせるのです。

例えば、オーディオブックを聴くのが
好きな人であれば、
ジムで運動しているときだけにしか
オーディオブックが聴けなくなれば、
自ずとジムに行くようになります。

私もほぼ毎日ジムに行っていますが、
走りながら5時のNHKニュースを見るのを
楽しみにしています。

普段あまりテレビを見ない私は、
気持ちの半分はニュースを見たいがために
ジムに行っているという部分があります。

今は朝4時20分に起きるのが
習慣になっていますが、
昔は遅寝遅起きの典型でした。

それを早起きパターンに変えたのが
まさにこのテクニックでした。

勤務時間前に
職場の近くの喫茶店で
モーニングを食べながら
1時間ほどゆっくりして過ごすというのが
私にとっての毎日の小さな幸せでした。

それがしたいがために
朝、7時前に起きて(当時は早かった!)、
7時半には家を出るようになりました。

この場合は「朝7時に起きる」と
「モーニングを楽しむ」を
抱き合わせたわけです。

私の経験からも、
「誘惑の抱き合わせ」作戦は
とても有効な方法だと思います。
(続く)

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