ブログ:「やりたいこと」を見つける

先日、とても面白い本を読みました。
八木仁平著、
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(KADOKAWA)です。

やりたいことを見つけるという類いの本は
たくさんありますが、これは
それらとは一線を画す本だと思います。

著者が開発した「自己理解メソッド」は
具体的でわかりやすく、
かつ今までにない視点がいろいろあり、
とても有用な方法だと思いました。

ここでは、
「やりたいこと」は直感的にではなく、
論理的に見つけ出すことが
必要だという考えのもと、
三つの柱を提示しています。

それは「好きなこと」(情熱)
「得意なこと」(才能)
「大事なこと」(価値観)の三つです。

この三つを見つければ、自ずと
「本当にやりたいこと」にたどり着くという
仕組みになっています。

「好きなこと」とは、
自分が興味や好奇心を感じる分野です。

ですから、自然と興味が湧き、
もっと知りたいと思う分野のことであり、
「やりたいこと」の
「なにを?」に相当するところです。

それは、クラシック音楽でも映画でも
プロレスでもアロマセラピーでも
何でもかまいません。

私の場合だと、
「心の治癒力」でしょうか。

「得意なこと」は、頑張らずとも
自然とうまくできてしまうことです。
これは「どうする?」に相当します。

私の場合は、
人に安心感を与えられる、
わかりやすい説明ができる、
希望や可能性をもたらす心へのアプローチが
できるといったところでしょうか。

また、私は協調性がない人間ですが、
裏を返せば、人の意見に流されないとか
我が道を進んでいけるとも言えます。

ですから、協調性がないというのも、
十分「得意なこと」(才能)になるのです。

このように、
一見、短所だと思われていることでも、
見方を変えれば長所になり、
それも「得意なこと」になるのです。

この二つ、
つまり「好きなこと」(情熱)(何を?)と
「得意なこと」(才能)(どうする?)を
掛合わせたものが
「やりたいこと」になります。

私の場合は、
「心の治癒力」について
わかりやすく伝えるとか、
「心の治癒力」をうまく引き出すといったことが
「やりたいこと」になります。

しかし、この二つだけでは不十分です。
ここに最も重要な要素が必要になります。
それが「大事なこと」(価値観)であり、
これは「なぜ?」に相当するところです。

これら3つを掛合わせると、
「本当にやりたいこと」が見えてきます。

「やりたいこと」が「行動」であるのに対し
「大事なこと」はどう生きたいかという
「状態」や「あり方」です。

「大事なこと」は
「何のために働くのか?」という
質問に対する答えにもなる重要な要素です。

例えば「自由に生きたい」
「熱中して生きたい」などです。

私の場合は、
「常識に流されずに生きたい」
「自分のペースでのんびり生きたい」でしょうか。

この「大事なこと」(価値観)が
内側に向けば「人生の目的」となり、
外側に向けば「仕事の目的」になります。

私の根底には、
自分の思うままにやりたいことをやり、
自由に生きたいという思いがあります。

その一方で、
常識に流されず、自分の考えを持って
生きていきたいという思いもあります。

以前から何度も言っているように、
私は身体ばかりに目を向ける医療のあり方に
疑問を感じており、
もう少し「心の治癒力」に目を向けた
かかわりが必要だと思っています。

患者さんの「心の治癒力」が活性化されれば、
気持ちは楽になりますし、
場合によっては
病気もよい方向に向かいます。

この視点やかかわりが、
医療には絶対に必要だと思っています。

この「自己理解メソッド」に基づいて
私について語るならば、
身体中心の医学という
「常識」に疑問を呈し、
「心の治癒力」の大切さを訴え、
それをうまく活性化させる方法を
患者さんや一般の人に伝えたり、
医療の中に取り入れたりするというのが
私の「本当にやりたいこと」
ということになります。

この「自己理解」を実行に移すためには
大事なルールがあり、
それは先ず「大事なこと」を
見つけるということです。

「好きなこと」は
「大事なこと」から見えてきた
「仕事の目的」を実現するための
手段に過ぎません。

次に明確にするのが、
「得意なこと」、つまり自分の才能です。

つまり、
「大事なこと」(価値観)
→「得意なこと」(才能
→「好きなこと」(情熱)の順に
自分の中にある思いを
明確にしていく作業が
「自己理解メソッド」なのです。

なお、これらを実現のための手段、
例えばブログやYouTube、
転職、起業といったことは
「本当にやりたいこと」が
見つかったあとから考えればよいことです。

旅行の目的地が決まれば、
そこに行くための移動手段は、
自ずと決まってくるのと同じです。

この本では、
各々の要素を見つけるための
具体的な方法が書かれています。

興味のある方は是非一読し、
自分でもやってみて下さい。

    ブログ:「やりたいこと」を見つける” に対して4件のコメントがあります。

    1. 松岡温美 より:

      こんにちは♪とても興味深くて早速購入させていただきました(^^)私もずっとやりたいことをやりたいと思っているのですがモヤっとしているのでこの本を読んで明確になって前進できれば嬉しいですー!

    2. holicommu より:

      松岡さんへ。是非トライしてみて下さい。やりたいことが見つかりますように。

    3. 田中智行 より:

      いつも本のご紹介ありがとうございます!
      この本は何回も読み直しした本の1つでしたので嬉しかったです

      好きを仕事にするという言葉は皆の憧れと思いますが
      好きだけではうまくいかないということを明確に表した本ですよね

      本当にやりたいこと = 好きなこと×得意なこと×大切なこと
      と言うのがこの本の重要なところですがこれと同じものがあったことに気づきました

      それが稲盛和夫さんの言う
      人生や仕事の結果 = 熱意×能力×考え方です

      稲森さん曰く
      熱意と能力は0点から100点まであるが考え方は−100点から100点まであり
      考え方がマイナスだったらいくら熱意や能力が高くても結果は悪くなるということです

      熱意 = 好きなこと
      能力 = 得意なこと
      考え方= 大切なこと

      と置き換えると全く同じと捉えることができます
      僕はこの話がとても好きでしたのでこの本の内容も頭に入りやすかったのだと思います

      言うは易し 行うは難しですが
      好きなこと 得意なこと 大切なことを見つけるための方法論がたくさん書いてありますのでそれがいいですね
      新しい本も出ていることを教えていただきましたので早速購入しました
      またご報告できればコメントします

    4. holicommu より:

      田中さんへ。丁寧なコメントありがとうございました。稲盛さんの本も読みました。確かに二人の言っていることは一緒ですね。わかりやすいというのと実際にできるというのは全く別ものですけども。

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