ブログ:催眠を取り入れる
私は以前から
催眠に興味を持っていましたし、
テレビでやるような
催眠術(ショー催眠)にも関心があります。
催眠というと、なんか胡散臭いとか
まやかしっぽいと
思われるかもしれませんが、
これはれっきとした医学的な考え方に
基づいた技法です。
よくリラクセーションという言葉を
聞くと思いますが、
これも催眠の一種です。
また、日本臨床催眠学会や催眠学会も
学問的な研究組織として存在しています。
もちろん、催眠療法を治療として
行っている医者もいます。
なぜ私が催眠の興味があるかというと、
無意識に働きかけるアプローチだからです。
人は日常における多くの判断や行動を
無意識からの情報をもとに決めています。
例えば、朝起きてから家を出るまでの行動、
つまり洗面や食事、出かける準備など
習慣的なことはほぼすべて、
無意識レベルで動いており、
次は歯を磨こうなどと意識的に考えて
行動することはないのです。
つまり、
自分の行動のほとんどを
左右するのは無意識であり、
その無意識に働きかけるのが催眠なのです。
また催眠状態では、人はいとも簡単に
相手の言葉を取り入れ、
言われたように体が動いてしまうという現象が
よく見られます。
催眠術の初歩中の初歩としてよくやるものに、
「三つ数えると後ろに倒れる~」と言って
三つ数えて「ハイ」と言うと、
後ろに勝手に倒れるというものがあります。
もちろん、本人は
後ろに倒れようとする意思はありません。
しかし、言葉により暗示が入り、
無意識でレベルでは
体が反応してしまうのです。
このように言葉のかけ方や言い方、
話のもっていき方いかんで、
無意識レベルに大きな影響を
与えることができるのです。
先日もちょっとした集まりで、
いかに人の心は簡単に操作できるのかを
いくつかの方法で実演して見せました。
その中の一つが催眠でした。
参加メンバーのうち、
暗示にかかりやすい人を選び、
手が離れなくなるとか、
声が出なくなるという暗示をかけたところ、
綺麗にかかりました。
これはあくまでもショー催眠ですが、
本来催眠は、相手の悩みを解決したり、
その人の持っている力を
引き出すために使うのが
一番だと思っています。
もちろん、催眠の影響は
一時的であることがほとんどですが、
その人の思いや経験とうまく結びつくと、
持続的な変化につながることもあります。
私は、そんな考えを前提として
悩みや問題を解決するための
コミュニケーションセミナーをしています。
ただし、私がやっているのは、
エリクソン催眠とか
現代催眠と言われる催眠です。
もう少し正確に言うならば、
エリクソン催眠の考え方を取り入れ、
セミナーで利用しているということです。
これは、ショー催眠のように
「見せる」ためのものではありません。
また、本人も催眠をかけられているという
認識は全くありません。
普通の会話をする中で、
いつの間にか軽い催眠状態に
なっているというやり方なのです。
催眠状態になると、
こちらの言葉も入りやすくなり、
また、気づきを促しやすくなります。
そのような無意識レベルで
変化が起こるのですが、
本人は、最初のうちは
はっきりとした変化に気づきません。
しかし、セミナーの再受講を
何回か繰り返しているうちに、
無意識レベルに入り込んだメッセージが
だんだんと増えていきます。
そうすると、どこかで、
あれ?最近、自分の考えや行動が
変わってきた気がすると、
感じるようになってくるのです。
ただし、その場合も、
私がその人の無意識に、
何かをすり込んだというのではなく、
その人が持っている本来の力を
うまく発揮できるようになった
結果なのです。
要するに催眠状態を作り、
その状況をうまく利用して、
その人が自分の力を十分に発揮できるように
直接的、間接的な暗示を
入れるということをしているのです。
私自身、当初はそんなふうには
思っていませんでしたが、
セミナーを10年以上続けた結果、
今言ったようなことを
自然としていることに気づいたのです。
このブログを読んで下さっている
セミナーの卒業生の皆さんは、
是非、再受講を繰り返すことで、
自分が変わっていくのを
実感していただけたらと思います。
また、この記事を読んで、
催眠に興味を持たれた方は、
是非、セミナーの方にもおいで下さい。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナー
自分はこうして
変わっていくのかということが
実感できるのではないでしょうか。
ということで、
今回はこれで終わらせていただきます。
ありがとうございました。