ブログ:人とつながるのは嫌いです

私が主催するセミナーでもよく言うのですが
私は「人とつながる」のが嫌いな人間です。

講演会やセミナーでは、
人が変わるのに大切なのは
「つながり」だとか、
人とのつながりが健康や寿命に
よい影響を与えるといったことを
散々は話しているのにもかかわらず、
私は人とつながるのが嫌いなのです。

そうかと言って、
人嫌いというわけではありません。

一人で本を読んだり、文章を書いたり
何かを考えたりするのが好きなので、
そんな時間を優先していると、
自ずと一人でいる時間が長くなるのです。

ただし、お酒を飲むときは
一人がいいかは状況により異なります。

私の大好きな昼飲みは、
本を読む時間でもあるので、
一人でも全く問題ありません。

しかし、夜に一人で飲むというのは
少々寂しさを感じ、人恋しくなります。

ですから、夜に飲むときだけは
みんなと一緒にワイワイしながら飲むとか、
気の置けない仲間とじっくり飲む方が
いいと思っています。

もっとも、ほとんどの場合、
夜は家で飲んでいます。

家で飲むときは
たいてい嫁さんがいます。

昨年までは、
子供や孫がおり、
かつ室内犬の「クー」もいたので、
結構、賑やかでした。

私は特にしゃべるわけではなく、
みんながワイワイしているのを眺めながら、
テレビを見つつ一人飲んでいるだけで、
十分心地よさがありました。

今は、みんないなくなり、
夜は嫁さんと二人だけの生活になり
少々、寂しくなってしまいました。

もっとも、その分、
嫁さんとの会話時間が
今までは1日1分未満だったのが、
今は、5分はするようになったので、
それはそれでよかったかなと思います。

会話はほとんどありませんが、
正直、家で飲むのが一番落ち着きます。

あまり人と話をするのが
好きではない私からすると、
何もしゃべらずに飲めて、
かつ、全く気を遣う必要がない人が
同じ空間にいるという状況が
自分に取っては最も居心地がよい
過ごし方なのかもしれません。

仕事中も、
実はあまり人とはつながりたくないし、
しゃべったりするのも好きではありません。

もちろん、外来もあるし回診もあるし
ナースとの話し合いもあるので、
全くしゃべらないということは
ありえません。

それでも昔は、
意識的にいろいろと
しゃべるようにしていました。

しかし、還暦を過ぎてからは、
だんだんと気力が低下してきたせいか、
あまり自分がやりたくないことには
労力や時間を費やさないようになりました。

事実、病院にいながらも、
病棟にいる患者さんやスタッフ以外と
話をすることはほとんどありません。

たくさんいる医者とも、
患者さんの紹介などで
連絡を取ることはありますが、
それ以外で話をすることはまずありません。

西洋医学の考え方が好きでない私にとって
ごく一般的な医者とは考え方が異なるので
あまり話が合わないのです。

ですから、あまり話をしたくないのです。

もっとも、コロナ前は
医局の歓送迎会や忘年会があったため、
それには必ず出席するようにしていました。

普段、全くしゃべらない医者とも、
酒を飲みながらならだと話ができるし、
それくらいのつながりは
持っておいた方がいいと思っていたので、
年に数回の飲み会はよい機会だったのです。

しかし、コロナになってからは
これらすべてがなくなり、
この3年は他の医者と飲む機会は皆無です。

別に、それで困ることはありませんし、
こちらも楽なのでよいのですが、
歓送迎会が復活したら、
また行くかもしれません。

やはり、酒が飲めるとなると、
つい引っ張られてしまうようです。

また、日常でも
SNSでのつながりはありません。

LINEやフェイスブックなどは
嫌いなのでやっていません。
そもそもスマホも持っていません。

私は、縛られるのが嫌いなので、
いつでも連絡が来る状況や、
こちらからすぐに
連絡をしないといけない状況が嫌なのです。

仕事上、携帯電話は持っているので
これには病院からしばしば連絡があります。
これは仕事ですから仕方ありません。

あとは基本、メールでのやりとりだけです。
パソコンでしかメールはしませんので、
自分が見たいときだけ見て、
返事が必要なものは、
自分の都合によいときにする、
このスタイルが私にはあっています。

どうも私は、
つきあいたい人以外とは、
可能な限り、つきあわないように
しているようです。

その方が、余計な気を遣う必要がなく、
一人で、やりたいことだけを
やることができるからです。

それで孤独を感じることもありませんし、
自分なりの充実感もあります。

私は典型的な内向型人間なので、
一人でいる時間を大切にしたいのです。

世間一般では、
友達やつながりが少ないと
いけないという風潮がありますが、
私は必ずしもそうとは思いません。

もちろん、つながりが多いのも
悪くはありませんが、
それが煩わしくなったり、
負担になったりしながらも
つながっているのであれば、
必ずしもいいとは言えません。

逆に、ごく数人だけであっても、
一緒にいることに負担を感じず、
かつ、心地よい時間が
過ごせる人がいるのであれば、
それで十分だと思っています。

さらに、一人でいる時間が長いので、
その時間を、充実感を持って
過ごせるのであれば、
それでよいのではないでしょうか。

その意味では、
私はとてもよい時間の過ごし方が
できている方ではないかと思っています。

若い頃は、
もっとがむしゃらにやっていた気がしますが、
この年になると、
今くらいのペースが一番いい気がします。

つながりは大切ですが、
本当に必要なつながりだけを大切にし、
あとは、一人で過ごす時間を
大いに楽しむ、
そんな生き方が一番よいと
今は考えています。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください