ブログ:人間、この愚かなる生き物

今週の月曜日の午後に、
突然、私のノートパソコンが
動かなくなってしまいました。

2週間くらい前から、
いやな前兆はありました。

しばらく画面に触れないと、
通常はスリープモードになり、
自然と画面が消えます。

ところがそうならず、
「デバイスに問題が発生しましたため、
再起動するする必要があります」という
メッセージが出るようになったのです。

そのたびに再起動をしていましたが、
ちょっとやばいし、
データを保存しておかないといけないなと
思っていました。

でも人は、「まだ大丈夫だろう」という
無責任なポジティブ思考を働かせてしまう
クセがあります。

結局、データを保存することなく、
いつものように仕事を続けていました。

そして運命の8月29日です!
パソコンが突然、起動しなくなったのです!

自分にできる範囲内の
トラブルシューティングを試みましたが、
とても歯が立ちそうにありません。

そこで以前お願いしたことがある
パソコンの出張修理の人に連絡をすると
運良く時間が空いており、
8月30日の昼に
病院に来てもらえることになりました。

前回は、3時間の格闘の末、
パソコンが復活したので、
今回もそれを期待していました。

しかし、今回は2時間奮闘した結果、
SSDが修復不能なほどに
壊れてしまっていることがわかりました。

修理中、ずっと立ち会っていましたが、
「ちょっと難しいかな」「可能性は低いかも」
「ダメ元でやってみましょう」ということを
連発していたので、
もうダメだなと
心の準備はしていました。

結局、最後に
「残念ながら戻せません」と言われ、
万事休すとなりました。

修理代の28,600円を支払い、
パソコンはただの金属の塊と化し、
データもきれいに消えました。

4日後の9月3日には、
前回のブログでお知らせした
コミュニケーション医学の講演会があるので、
その準備をする必要があります。

どうしようかと途方に暮れながらも、
夜にはズームの会議が入っており、
病院のパソコンを借りて
会議には参加しました。

その際、私のパソコンが壊れて
データが消えてショックだと話すと、
誰もが笑うのです。

もちろん、口では大変ですよね~とか
私もやったことがあるのでわかります、
とか言いながら、
ズームの画面に映し出される顔を見ると
皆さん、ニヤニヤしているのが
よくわかります。

中には、大笑いしながら、
「心もリセットしろということですよ」などと
言う人もいました。

「人の不幸は蜜の味」と言いますし、
ドイツ語には
シャーデンフロイデ(Schadenfreude)という
単語すら存在するのですから、
この感覚は万国共通なのでしょう。

確かに、他人のパソコンが壊れて
データが消えたところで、
周りの人には何ら関係がありません。

また気の毒に思ったところで、
何かできるというものでもありません。

しょせん、「他人事」なのです。
これは仕方ありません。
結局は自分でなんとかするしかないのです。

もっとも私も他人の不幸を
さんざん笑ってきたので、
他人にあれこれ言える立場では
ありませんが…

まあ、人生万事塞翁が馬という
ことわざもあるように
今回の悲劇が、
今度はどのような幸運を
引き寄せるかわかりません。

何はともあれ、
新しいパソコンを買わないといけないので
8月31日に早速購入しました。

その日の午後から
早速、講演のスライド作成を始めました。

このブログも
今回は出せないと思っていたのですが、
どうでもよい私のグチでも
書けばいいかと思い、
急きょ、買いたてのパソコンで
書くことにしました。

今回のようなことが
今後は決してないように、
これからは毎日必ずバックアップを
取ろうと決意しました!

もっとも、
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
「雨晴れて傘を忘れる」
とも言います。

人間の決意などは、
正月の目標やダイエット宣言と同様、
当てになりませんが…

ということで、
これからまた講演会の準備をします。

まあ、パソコンも買ったばかりの新品で、
またすぐに壊れることもないと思うので、
今日のところは、
バックアップを取らなくてもいいかな…

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