ブログ:自己肯定感を高める

病院内にあるセブンイレブンで
「自己肯定感にいいこと超大全」
(宝島社:トキオ・ナレッジ著)
という本が目に入り、
思わず買ってしまいました。

比較的まとまっている本でした。
そこで、私がなるほどと
思ったところを中心に
中身を少々紹介させて頂きます。

自己肯定感とは以下の6つの感覚から
構成されている感覚です。

①自尊感情、②自己受容感、③自己効力感、
④自己信頼感、⑤自己決定感、⑥自己有用感

ですから、
自己肯定感が低い人は、
自分が嫌だと思っていたり、
周りの目を気にしながら物事を決めたり、
どうせ自分なんて、
と思ったりしてしまうのです。

世の中にはこのような
自己肯定感が低い人が結構います。

これは何も個人レベルの話ではなく、
日本人そのものが、
世界の国々と比較すると
自己肯定感が低い傾向にあることが
知られています。

実際、内閣府の統計調査でも
世界7か国の満13~39歳の
若者を対象とした意識調査でも
そのことがうかがい知れます。

その調査で、
「自分自身に満足している」の項目に、
「そう思う」「どちらかと言うとそう思う」
と答えた人の割合は、
アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスは
80~87%程度であり、
スウェーデン、韓国は70%台でした。

それに対して日本は45.2%と
極端に低かったのです。

では、私自身はどうかというと、
かなり自己肯定感は高い方だと思います。

若い頃は別として、
この年になると人と比べたり、
欠点や失敗をクヨクヨすることも
全くありません。

まあ、人の言うことなどあまり聞かず
自由気ままで自分の思った通りに
生きているといったところでしょうか。

では、自己肯定感を高めるためには
どうしたらよいのでしょうか。

実は、そう簡単なことではなく、
また時間もかかりますが、
やるべきことははっきりしています。

簡単に言うと、
ネガティブな考え方を緩め、
成功体験をつみ重ねていけば、
自ずと肯定感は高くなっていくのですが、
これが言うは易く行うは難しなのです。

難しいと言っていても始まりませんので、
もう少し具体的な方法について
見ていくことにしましょう。

思い込みを緩めるためには
自分自身のことを
客観的に見られるようになる
必要があります。

頭の中だけで考えていると
どうしてもネガティブな感情に支配され、
なかなかネガティブなものの見方から
抜け出せません。

ところが、ノートに感情を書くと
自分の考えが整理、理解できるので
自分を認め、受け入れやすくなるのです。

そうなると、
無条件に自分はダメ人間と思っていたのが、
必ずしもそうとは言えない
ポジティブな面も見えてくるのです。

またその際、
自分の課題と他人の課題を
分けて考えることも重要です。

他人からどう見られているかというのは
「他人軸」からの見方であり、
これは変えることができません。

変えることができないことを
あれこれ考えていても、
どうにもなりません。

そうではなく、
今の自分にできることをするという
「自分軸」で見ることが大切になります。

このように、
「他人軸」と「自分軸」を
分けて考えるだけで、
余計な心の負担が減る分、
自分を責めなくてもすむように
なるというわけです。

また、
理想の自分に手紙を書くというのも
とても面白い方法だと思いました。

これは自分で自分を癒す方法の一つであり、
自己肯定感を高めることもできます。

例えば失敗などをして
落ち込んだときなどに、
まず、自分が話を聞いてもらいたい相手を
思い浮かべ、
その相手に対して、
今自分が抱えている悩みや思いを
手紙にしたためるのです。

次に、自分への手紙を書いた相手を想定し、
その人物からの返信も書きます。

このような手紙を書くことで
自分で自分を受けとめることができるし、
さらに、自分に励ましやアドバイスを
することもできるというわけです。

このような受容的、
客観的な自分へのかかわりが
自己肯定感を高めることになります。

書くこと以外にも
自己肯定感を高める方法は
いろいろあります。

例えば、
バタフライハグという方法で、
これもいいなと思いました。

目を閉じ胸の前で手をクロスして
自分を抱きしめてあげる要領で
両肩を交互にトントンと叩くだけです。

こうすることで
不安や緊張をやわらげたり、
自分で自分をいたわって
あげることができるのです。

さらに、鏡に向かって、
自分で自分のことを
褒めたり感謝したり
するというのも有効です。

自己肯定感の低い人は
自分を褒めるということは
なかなかできないのですが、
ほめられることに慣れる練習だと思って
毎朝1分でもやると、
少しずつ自己肯定感が生まれてきます。

また、ポジティブな言葉を
口癖にするというのも
よくつかわれる方法です。

例えば、
「私って幸せ者」
「今日も1日ツイていたな」
「まあ、いいか」などです。

これらを意識的につぶやいて
口癖にするのです。

言葉が変われば思考や行動も変わるため、
続けることができたら、
これは有効です。

他にもいろいろと具体的な方法が
コンパクトにまとめられた形で
書かれています。

とても読みやすい本ですので、
自己肯定感を高める参考にしては
いかがでしょうか。

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