私は過去3年間、毎日、
日常の中で、できたことを書く
「できたことノート」をつけていました。

そのきっかけとなったのは、
永谷研一著「できたことノート」
(クロスメディア・パブリッシング)
を読んだからです。

これはどんな些細なことでもいいので、
毎日1~3個程度、
「できたこと」を書くというものです。

ただし、ここに書く「できたこと」は
プロジェクトを遂行したとか、
認定試験に合格したといった、
大きな「できたこと」である必要は
全くありません。

もっと些細なことでいいのです。

例えば、
いつもより多くの野菜を食べられたとか、
有給休暇をとってゆっくりできた、
などといったことでもいいのです。

この「できたことノート」の目的は、
日常の中で、知らず知らずにうちに
「できたこと」に目が向くようになり、
その結果、
自己肯定感が高まるというものでした。

ただ、正直言って、
私はその有効性を
あまり感じられませんでした。

そもそも私は、どちらかと言えば
自己肯定感は高い方だと思います。

ほんの小さな「できたこと」に
目を向けることの大切さは
わかっていましたので、
3年間はやり続けました。

でも、何か物足りなさを感じ、
また、マンネリ化してしまったので、
他の方法はないものかと、
あれこれ探していました。

そのときにたまたま見つけたのが
山田智恵著、
「ミーニングノート」(金風舎)でした。

今までも、
「1分間日記」や「感謝ノート」といった
「できたこと」や「ありがたかったこと」を
書くことは何度もトライしてきました。

しかし、これは今までのものとは異なり、
日々の出来事にミーニング、
つまり「意味」を見出すことを
主眼に置いたノートでした。

そのための題材として、
毎日、3つの「チャンス」を見つけ、
それをノートに書きます。

ここで言う「チャンス」とは、
昇進することになった、といった
文字通りのチャンスだけではありません。

日常の小さな「チャンス」でもよいのです。
例えば、「きれいな花壇をみつけた」とか
「映画を観て感動した」といったような、
些細なことであっても、
心が動いたものなら、
すべて「チャンス」になります。

さらに、ネガティブな意味で
心が動いたものも「チャンス」になります。

例えば、
「対応が悪いとお客さんに怒られた」
「陰口を言われているのを知って
ショックだった」といった具合です。

要するに、
日常で転がっている様々な「チャンス」を
毎日3つノートに書くのです。

その際、それらの出来事に対して
意味づけも一緒に書くのが
このノートのポイントです。

意味づけは、
①気づき、②学び、③決めたこと、
④よかったこと、⑤予感の、
五つの視点から考えます。

例えば、
「Aさんと趣味が一緒なことが分かった」
「スクワットが最も有効な運動だと知った」
「一人旅をすれば新たな出会いがあるかも」
といった感じです。

詳細は本書に譲るとして、
要するに、毎日3つ「チャンス」を見つけ、
それに対して五つの視点から
意味づけを考え、書けばよいのです。

あとは週末に、
一週間の「チャンス」を見返し、
「自分自身」「縁」「チャンスのつながり」
の視点から、
それぞれ気づいたことを書きます。

このような作業を続けることで、
様々な出来事に対して
価値や可能性を見出すことが
できるようになるというわけです。

これは面白いと思い、
昨年5月から1年間続けました。

この「ミーニングノート」を通して、
様々な気づきを得ることができましたが、
その一方で、これをしなかったら
そのような気づきは
得られなかったのかという疑問も
わいてきました。

今振り返ってみると、
「できたことノート」と同じように、
どうしても作業的になってしまい、
マンネリ化していたことは否めません。

本来の意味を見出すという作業も
蔑ろになり、
ただ、日々の出来事を
書いていただけという日が
少なからずありました。

さらに、1週間を振り返って
考えるという作業もさぼりがちになり、
時間のある時にまとめてやるということも
よくありました。

つまり、本当の意味での
ミーニングノートが、
果たしてできていたかどうかは
疑問なのです。

1年間のミーニングノートを見返し、
そんなことを考えながら
このブログを書いているのですが、
ふと、気づいたこともありました。

それは、毎日「書く」ということが
重要だということです。

「できたことノート」でも
「ミーニングノート」でも
「感謝日記」でも、
考え方に違いはあるにせよ、
どれも書くという作業は共通しています。

つまり、ある視点から
毎日の日常の出来事を思い返し、
それを「書く」という作業を通して、
人は少なからず何かを学んだり
気づいたりすることが
できるのではないでしょうか。

そのような地道な作業の積み重ねにより、
潜在意識に多くの情報が貯えられ、
それが有機的に結びつき、
その結果、将来に役立つ気づきを
もたらすのではと思ったのです。

そうは言いながらも、
これらの類の本には、
著者によっていくつかの
異なる方向性があります。

それについては、
次回お話させていただきます。