先日、たまたまテレビのチャネルをひねると
(今はこんな行動はしませんよね)、
昔懐かしい歌番組をやっており、
つい見入ってしまいました。

私も、小学生のころは
テレビでよく歌謡曲を聴いていました。
(歌謡曲という言葉も死語?)

当時はグループサウンズ(死語?)が
大流行していた時期であり、
ザ・タイガース、ザ・テンプターズ、
ザ・スパイダースなども
よく聞いていました。

ちなみに、
ザ・タイガースには沢田研二や岸部シローが、
ザ・テンプターズには萩原健一が、
ザ・スパイダースには
堺正章や井上順がいました。

この人たちが歌手だったことを
知らない人も多いのではないでしょうか。

ただ、私がレコードを買ったりして
(今はCDでしょうか)、
よく歌謡曲を聴いていたのは、
昭和40年代~55年くらいまでです。

ですから、この頃の有名な歌は
たいていは知っているのですが、
大学に入学した昭和55年からは
テレビのない生活に突入したため、
歌謡曲を聴く機会が
ほとんどなくなりました。

そのため、それ以降に出てきた
歌手や歌はあまり知りません。

とにかく、
私のよく知っている曲が流れていたので、
懐かしさのあまり、
食いつくようにテレビを見てしまいました。

ただ、歌手が歌うたびに、
昭和46年とか昭和51年とかいう表示が
でてくるのですが、
それを見ると
年月の流れを感じざるをえませんでした。

尾崎紀世彦が「また逢う日まで」を
歌っていたのは50年前なんだとか、
ピンクレディーの「ペッパー警部」から
もう45年も経つんだとか、
そんな思いに耽っては、
一人、感傷的になっていました。

それと同時に、
何人かの人はすでに故人になっています。

テレサテンやキャンディーズのスーちゃん、
西城秀樹も歌っていましたが、
もうこの人たちはいないんだなあとか、
テレサテンは喘息発作で死んだなあとか、
スーちゃんは乳がんだったなあとか、
当時の報道までもが蘇ってきました。

そんなことを思うと、
人はいつか必ず死ぬという
当たり前の事実が、
とても重みをもって実感されるのです。

また、すでに引退している人がいる一方で、
今なお現役で活躍している人も
たくさんいました。

ただ、そのような人たちを見ると
今度は、人は老いるという、
これまたごく当たり前の事実を
意識してしまうのです。

由紀さおりや吉永小百合のように
今なお昔の美しさを保っている人もいますが、
多くの人はそうではないように感じました。

当時の10代、20代のアイドルが
今は60歳を過ぎているのですから、
それは当然のことなんですが、
ここでも、時間の流れを感じずには
いられませんでした。

若い頃はあんなにかわいかった人が、
今はこんなおばさんになってしまうんだと
人は年を取るという事実に
勝手にショックを受けていました。

そう言えば、
先日、「キネマの神様」を見てきましたが、
ここでも「老い」を実感しました。

当初は志村けんが主演の予定でしたが、
彼が突然亡くなってしまったため、
急きょ、
沢田研二が引き継ぐことになりました。

ジュリーと言われて、
グループサウンズやソロで歌っていた頃の
沢田研二は20代でしたが、
今は73歳になっています。

スクリーンの沢田研二は、
ひげを生やし、すっかり年をとり、
体形はどっぷりしてお腹も出ていました。

私の知っているジュリーとは
似ても似つかない状態になっていました。

まあ、あれから50年も経っているので、
それが自然なのでしょうけどもね。

こんなことに懐かしさを感じ、
時代の流れを感じるということは、
私も年を取ってきた証拠だということです。

時々(毎日ではありません)鏡を見ると、
白髪はかなり増えたし、しわも出て来たし、
明らかに老人に近づいています。

40代までは、
老いとか死といったことは、
自分と全く関係のないことだと
思っていましたが、
還暦を過ぎると、
やはり老いや死を現実のものとして
感じずにはいられなくなるものです。

そんなことを感じながら、
先日の歌番組を、
懐かしさとわびしさの入り混じった気持ちで
感慨に耽りながら見ていました。

皆さんはまだそんなことはありませんか?