前回紹介した
BJ・フォッグ著、須川綾子訳、
「習慣超大全」(ダイヤモンド社)の続きです。

次に必要なことは、
「効果的なきっかけ」を明確にすることです。

身につけたい行動を習慣化していくためには、
その行動の「きっかけ」となるものを
明確にしておくことはとても重要です。

なぜならば、人はきっかけによって
行動し始めるからです。

例えば毎日スクワットを1回やると決めても、
習慣化されていない限り、
つい忘れてしまうというのは普通にありますし、
たとえ思い出してもあとでやろうと思い、
後回しにしているうちに
忘れてしまうということもしばしばです。

このように、
スクワットをするきっかけとなるものがないと、
なかなか行動は定着せず、
結局、習慣化もできないのです。

逆に、トイレに行ったら
スクワットを1回すると決めておけば、
これは忘れずにすみます。

このように「〇〇したら、~をする」という形で
行動のきっかけを明確にしておけば、
その行動は実行に移される可能性が
ずっと高くなるのです。

これの応用として、
「真珠の習慣」というものが
紹介されていました。

この方法は優れものだと思いました。
これは嫌な気分を消すための方法です。

例えば、人間関係のゴタゴタには
不快感はつきものです。

これに先ほどの
「〇〇したら、~をする」を応用するのです。

事前に、自分にとって心地よいことや
楽しみなことを準備しておきます。

例えば、好きな音楽を聴くとか、
お気に入りのDVDを見るなど
何でもよいのですが、
まずはそれを決めておきます。

そのうえで、
「嫌いなAさんに意地悪をされ
不快な気分になったら、
お気に入りのDVDを30分見る」
と決めておくのです。

すると、Aさんに意地悪をされるたびに
楽しみにしているDVDが見られるので、
意地悪による不快感がいつの間にか薄れ、
逆に楽しみにすらなってくるというわけです。

当然、Aさんに対する自分の態度も
変わってくるので、
それにAさんも影響を受け、
いつの間にか意地悪も、
あまりされなくなるということにもなります。

これはなかなか面白い方法だなと思いました。

あと、この本で最も強調しているところが
「成功を祝福する」です。

どういうことかと言うと、
どんな些細な行動であれ、
習慣化のための行動を実行したら、
自分に合った言葉やポーズを使って
達成感をかみしめるということです。

例えば、スクワットが1回できたら、
「やった!」「勝った!」といった言葉を
つぶやくとか、
「よし!」といいながら、
両手で「グー」を握るといったポーズを
取ればいいのです。

たとえ、どんなに小さな行動だったとしても
実行できたという事実には
変わりありません。

その達成感、喜び、心地よさが重要なのです。
なぜならば、達成感などの快感が
習慣を定着しやすくするからです。

強いポジティブな感情が伴っていれば、
その行動は短期間で習慣化されるのです。

その意味では、
「感情が習慣を作る」と言えるのです。

著者はこの点を強調していました。
習慣化は反復や頻度ではなく、
感情が重要だと言うのです。

ですから、
取り入れたい習慣を定着させるためには
意識的にポジティブな感情を
作りだせばよいというのです。

だからこそ、行動をした直後にする
「祝福」が重要になってくるのです。

あとは、
自分にあった自分らしい祝福の方法を
見つけたらよいだけです。

また、手っ取り早く
行動を習慣化させるためには、
「リハ―サル」をするというのも
斬新な発想でした。

つまり、
きっかけから小さな行動をし、
それを祝福するという一連の流れを
7~10回繰り返して
リハーサルしてみるというものです。

この発想はなかなか面白いと思いました。
リハーサルや練習としてやろうと思うと、
気楽に行動に取り組めるため、
より一層、習慣化が
促進されるというわけです。

「行動しよう」と思うのと、
「リハーサルをしよう」と思うのとでは、
同じ事をするにせよ、
心の負担が全く違うのです。

皆さんも、
取り入れたい行動を習慣化するために
ぜひ試してみてください。