久しぶりに内容の濃い
有益な本に出合いました。
BJ・フォッグ著、須川綾子訳、
「習慣超大全」(ダイヤモンド社)です。

著者はスタンフォード大学
行動デザイン研究所の創設者兼所長であり、
行動科学の専門家です。

私も今まで
習慣力に関する本はかなり読んでおり、
もう、さほど目新しいことはないだろうと
思いつつ読んだのですが、
そうではありませんでした。

例えば、今まで私は
行動が習慣を作ると思っていましたが、
ここでは感情が習慣を作ると言っています。

本を読むとなるほどと思うのですが、
今まで読んだ本では、
そのようなことは言われていなかったので、
目から鱗でした。

また、習慣を身につけるための方法でも、
かなりきめ細かいところまで
配慮されていることがわかります。

例えば、何かを習慣づけるためには
ほんの小さな一歩から始めるというのは
基本中の基本です。

ところが実際には、
その行動すらできない人もたくさんいます。

なぜできないのか、
その点の分析も緻密にされており、
行動を妨げている原因をみつけるための
5つの視点なども紹介されています。

このように、今までの習慣力の本とは
一線を画した質の高い本ですので、
このブログでもぜひ紹介したいと
思った次第です。

ただ、550ページもある分厚い本なので
すべてを紹介するのは困難です。

ですから、私が重要だと思ったところや
特に興味深かったところを中心に
紹介させて頂きます。

先ず、人の行動は、「モチベーション」
「実行のしやすさ」「きっかけ」の
三つの要素から成り立っています。
これが大前提です。

もっとも、
モチベーションには波があり、
また、甘いものを食べたいけど
太るから食べたくないというように、
矛盾や対立することもしばしばです。

ですからモチベーションを頼りに
行動しようとしても
あまりうまくいきません。

ただし、自分は何を望んでいるのかを
明確にすることは大切です。

事業の立ち上げをしたいとか、
ストレスを軽減したいとか、
もっとやせたいとか、
何でも結構です。

それらを現実化するためには
行動する必要があり、
その行動を続けるために、
習慣化が必要不可欠となってくるのです。

ただし習慣化のための行動は、
①願望を実現するための「効果的」な行動である
②「自分が望む」行動である
③「実行可能」な行動である

つまり「したい」と「できる」が
一致している必要があります。

そのような行動を見つけることが重要であり、
そのための具体的な方法も
詳しく紹介されています。

さらに、行動を習慣化させるには
実行しやすいことが必要不可欠です。
そのための大原則が「小さく始める」です。

例えば、毎日本を読むということを
習慣化したいのであれば、
その第一歩は「本を開く」になります。

そうは言っても、
それすらできない人もいます。

そこで重要になってくるのが次の質問です。
「この行動の実行を難しくしているのは何か」
「この習慣をもっと簡単にするには
どうすればよいか」

例えば、私の場合
定期的に動画を撮ろうと思っていたのですが、
これがなかなかうまくいきません。

どうしても意欲が出ず、
実行に至らないのです。

この場合、動画を撮るという行動を
難しくしていることはなにかと考えます。

その際、次の5つの要素から考えます。

その行動を実行するには、
①時間はあるか?
②資金はあるか?
③身体的能力はあるか?
④知的能力はあるか?
⑤日課に組み込めるか、調整が必要か?

このうちの最も弱い要素に注目し、
それを強化すれば、
今までできなかった行動が
実行に移せるというわけです。

私の場合は、
うまく日課に組み込めていなかったことが
わかりました。

当初は、週1回、平日の18時から
撮影部屋(近くに部屋を借りている)に行き、
そこでビデオ撮影をする予定でした。

ところが、仕事を終えた頃には疲れており、
それから撮影に行くという気には
なかなかなれなかったのです。

私が最も効率よく仕事ができるのが
午前中だというのはわかっていたので、
その時間帯に撮影ができないかと考えました。

私は毎週水曜日の午前中に有給休暇を取り、
その日は朝7時から喫茶店に行き、
そこで考えごとや読書をしたり、
映画を見に行ったりしています。

そこで、喫茶店に行く前に撮影部屋に行き、
動画を撮ることにしました。

すると、これがことのほか、
スムーズにやれたのです。

朝ですので、十分にエネルギッシュですし、
撮影が終わりさえすれば喫茶店に行って
あとはくつろげるという
楽しみも待っています。

ですから、この時間帯に
撮影をすることにしてからは、
とても順調に動画が撮れるようになりました。

その意味でも、
この「習慣超大全」は
自分のやりたいことを習慣化する上でも
とても役立ちました。
(続く)