ブログ:お金に触っても感染なんてしない!

前回は、人通りの少ない通りでは
熱中症予防のためにも、
マスクはしない方がよいという話をしました。

今回は、接触感染なんて、
気にしなくてもいいという話をします。

今はコンビニでもスーパーでも
お金の受け渡しは、
直接の接触をさけるために、
トレーなどに載せてやるのが
一般的になっています。

お金にウイルスが付着していて
それを自分が触れると
感染してしまうという極端な妄想に
多くの人が取りつかれてしまっているので、
これはもう仕方ないと思っています。

先日泊まった東京のホテルなどは、
現金のやりとりをやめ、
すべてカードなどのキャッシュレスでしか
受け付けないというのです。

そんなことは知りませんでしたので、
カードは持っていませんと言ったところ、
今回は現金での支払いでOKでしたが、
次回からはダメだと言われました。

そんなことを堂々と言うホテルには
もう泊まりたくはないので、
次回以降の予約はすべてキャンセルし、
他のホテルに変えました。

どうも、皆さんは
大きな誤解をしているようです。

ウイルスの感染は
主に飛沫感染で起こるのであり、
よほどの条件がそろわない限り、
通常の接触で感染することなどないのです!

多分、細菌とウイルスを混同し、
机やドアのノブ、お金といったものに
ウイルスが付着していたら、
それを触ることで感染してしまうと
誤解しているのではないでしょうか。

細菌の場合は、
確かにその可能性はあります。
なぜならば、外界でも生き続け、
細胞分裂により増えるからです。

ただし、その場合でも
かなりの量の細菌が体内に入らない限り
ほとんど問題はありません。

コロナが流行る前でも、
食中毒による集団感染は時々ありましたが、
日常生活で普通に握手をかわし、
普通にお金の受け渡しをすることで、
細菌感染が広がったなどという話は
聞いたことがありません。

医療現場は別として、
通常の日常生活の中では、
ドアノブを毎回消毒するとか、
お金は素手でつかまない
などといったことをしなくても、
ほとんど問題ないのです。

ところがコロナウイルスとなると、
なぜか細菌以上に警戒するように
なってしまいました。

ウイルスは
自分だけで増えることがでないため、
生物の細胞内に入り込み、
その中で増殖するしか生きていけないのです。

ですから、
机やお金にウイルスが付着したとしても、
時間とともに死んで(不活性化して)しまうため、
感染することはほとんどないのです。

モノに十分量のウイルスが付着するためには、
感染者が、そのモノに向かって、
咳やくしゃみをある程度し続ける必要があります。

また時間が経つとウイルスは死んでしまうので、
ものに付着した飛沫に
できるだけ早く触れる必要があります。

さらに、それに触れただけでは感染しません。
手で触れたものを、
目や鼻の粘膜に付着させなければいけないのです。

鼻も鼻毛がはいているところまでは皮膚ですので、
もっと奥まで指を突っ込まないと、
鼻の粘膜にまでとどきません。

これらすべての条件をクリアして、
感染が成立するなどということは、
まずないと言ってもいいのではないでしょうか。

実際、アメリカCDC(疾病予防管理センター)の
新型コロナウイルスに関する
最近の一般向けガイドラインには、
「ほとんどの場合、
物体の表面に触れることによる
感染のリスクは低い」と書かれています。
疾病管理予防センター (cdc.gov)

これは、以下のような研究結果に基づくものです。

昨年、アメリカで新型コロナが流行していた時に、
街中の不特定多数の人が頻繁に触る場所
348か所からサンプルを採取し、
そこにどれくらい新型コロナウイルスが
存在しているかを調べました。

それに基づく感染リスクは
10万分の6.5という結果でした。

つまり、1万回触れても
感染する可能性は
1回にも満たないというものです。

そのような研究結果から、
現在アメリカでは、
接触感染にはさほど
神経質になる必要はないと言っています。

消毒も頻回にする必要はなく、
1日1回すればそれで十分だとされています。

もちろん、手洗いや消毒が
不要だと言っているわけではありません。
必要以上に頻繁にしつこくする必要は
ないということです。

ということで、ものに触ることで
コロナに感染するという妄想は
そろそろ、やめましょうということです。

感染者数が
日本の40倍以上であるアメリアですら、
接触感染に関しては
神経質になる必要はないと言っているのです。

日本でも、もう少しこのような事実を
積極的に伝えたらどうでしょうか。

それだけでも消毒に対する
労力と時間と費用の無駄が省けます。

現金での受け渡しを
やめると言ったホテルにも
ぜひこのブログを
読んでもらいたいものです。

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