いつものように朝4時半には起き、
朝風呂に入り、
そのまま近くにあった
千秋公園に散歩に出かけました。

ちょっと曇っていましたが、
気持ちよく1時間ほど散歩ができました。

さて、本日から本格的な青森の旅が始まります。
先日の気分の落ち込みを取り返すべく、
ホテルを出て秋田駅に向かいました。

その間、ほんの5分程度なのですが、
ホテルを出て間もなく
ポツポツと雨が降ってきました。

ちょっと早歩きで行けば大丈夫と思いきや
あっという間に雨脚が強くなるではありませんか。

仕方なく、傘代わりに
スーツケースを頭に載せ歩いていました。
皆ジロジロ見ていのはわかっていましたが、
そんなことを気にしている場合ではありません。

数分後には秋田駅に着き、
よかったと思いきや、
同時に雨もやむではないですか。

映画「八甲田山」で北大路欣也が叫ぶ
「天は我々を見放した」という言葉を
ふと思い出してしまいました。

そしていよいよ、楽しみにしていた
秋田から弘前までの
リゾートしらかみの旅が始まりました。

8時20分に秋田駅を出発、
途中の十二湖駅で途中下車し、
十二湖散策を楽しみ、
その後再びリゾートしらかみで
弘前まで行くという
210kmの道のりを
約5時間かけての旅でした。

9個しかないボックス席を予約、
そこで悠々と列車の旅を楽しみました。

もっとも、ここでもコロナの影響か、
お客さんはほとんどおらず、
一番人気のボックス席ですら
私たちを含め、3組しかいませんでした。

それでも私はウキウキしており、
列車が八郎潟の横を通っているときは、
「昔は琵琶湖に次ぎ2番目に大きかった八郎潟も
今ではほとんど干拓により
陸地化されちゃったんだよな」といった話をしました。

そんな私の話を、
つまらなそうに聞いている嫁さんを見ていると、
私のウキウキ感が少しずつ
小さくなっていくのがわかりました。

お互い向かい合って窓側に座っていましたが、
あまり余計な話をしてはいけない雰囲気になり、
自ずと会話はなくなりました。

時々聞こえてくるのは、
嫁さんの「あ~~あ」というあくびと
「眠くなっちゃった」という声くらいでした。

私は結構、電車に乗って
ボーっとしているのが好きなのですが、
嫁さんにしてみると、
退屈なだけの時間だったのかもしれません。

どんより曇っている空を眺めながら、
「私の気持ちも、この雲みたい」などと
一人、心の中でつぶやいていました。

しかし、旅はまだ始まったばかりです。
まだ、夢と希望は持ち続けています。

秋田を出発して約2時間で、
最初の目的地である十二湖駅に到着しました。
この駅には売店はありますが、
改札口はない無人駅です。

ここからバスで15分ほど行ったところに、
世界遺産にも登録されている白神山地の
自然環境を満喫できる人気のトレッキングスポット、
十二湖散策コースがあります。
実は、ここが本日の目玉でした!

ガイド本では、コースの拠点にある
「森の物産館キョロロ」でも
手荷物を預かってくれますと書いてあったので
スーツケースをもってバスに乗るつもりでした。

ところが、嫁さんが
十二湖駅のコインロッカーを発見、
「ここに入れたらいいやん」と言うので、
逆らわず素直にその言葉に従うことにしました。

スーツケースは大きなロッカーしか入らず、
そこに各々入れることにしました。
ひとつ500円でしたので合計1,000円でした。

まあ、手荷物がなくなったからいいかと思い、
駅から5メートルほどの道を挟んだ
向かいにあるバス停に行き、
バスを待つことにしました。

すると、そのバス停のところに
小さなお店らしきところがあり、
その壁には「大きな手荷物でも1個200円」と
貼り紙がしてあるのを発見。

それを見た嫁さんは、
ニヤニヤしながら他人事のように
「残念だったね」と一言。

少しため息が漏れてしまいましたが、
素直に嫁さんの言葉に従った自分が悪いんだから、
こんな言葉でめげてはいけないと気を取り直し、
間もなく到着したバスに乗り込みました。

ここも例外にもれず、
ほとんど人はいませんでした。

到着後、コバルトブルーに輝く
神秘の池「青池」や
ブナ自然林を眺めながら
1時間ほど十二湖散策を楽しみました。

途中、「沸壺(わきつぼ)の池」があり、
私が、「この池って、
底から壺がわいてくるのかなあ」と言うと、
妻は無視。

本当は「そんなことあるわけないやん!」と
突っ込んでもらいたかったのですが、
私の冗談が全く通じなかったのか、
それともあまりにバカバカしいと思ったのかは
定かではありませんが、いずれにせよ、
うんともすんとも反応がないというのは
実に寂しいものです。

そう思うと、
途中、また激しい雨に降られたとか
昼食をとるために入った休憩所が
臨時休業だったとかは、
全く取るに足らない出来事のように
思えてきました。

とりあえず散策の目的を果たし、
再びバスで十二湖駅に戻りました。

すでに12時半を過ぎていましたが、
次に乗るリゾートしらかみ3号には
売店や車内販売がないので、
列車に乗る前に昼食をとるしかありません。

しかし、お目当てだった休憩所は臨時休業、
残るは十二湖駅の軽食コーナーでしたが、
ここも臨時休業になっていました。
コロナの影響は甚大ですね。

仕方ないから、お土産のせんべいでも買って
それを昼ごはんにしようと思っていたのですが、
なんと、天は我々を見捨てなかったのです!

売店に、いろいろなお土産に交じって、
1個150円のサケのおにぎりが
3つもあるではないですか!

すぐさま、この三つをすべて購入、
自販機でビールを買い、
二人で駅のベンチで昼食をとりました。

お腹が空いていたこともあり、
おにぎりが本当においしかったです。

優雅な旅の昼食がおにぎりというのは
いささか寂しい気もしましたが、
私の今の気分と分相応だなと、
へんに納得してしまいました。
(続く)