実は、5月1日(土)に
田村祐樹先生と私がコラボで開催する予定だった
「クロクマ会」で、
人の心を読む実演をしようと思っていました。

ところが、今回の緊急事態宣言により
京都の会場が使えなくなり、
やむなく中止となってしまいました。

せっかく準備していたのに、
お見せできないのは残念だと思い、
4月25日に開催していた
京都の実践セミナーで
急きょ、マインドリーディングの実際を
お見せすることにしました。

6つほど準備していましたが
時間の関係で5つしかできませんでしたが、
皆さん、十分に楽しんで頂けたようです。

最初にやったのは、
一般でもよく知られている
エキボックというテクニックを使ったものです。

参加者の一人に出て来てもらい、
三つの小物(コイン、名刺、鍵)の中から
一つを自由に選んでもらいます。
今回の場合は鍵が選ばれました。

実は、始める前から机の上に
折りたたんだ紙が置かれており、
それを開いて見ると、
そこには「あなたは鍵を選ぶ」と
書いてあるのです。

もちろんこれは、
最初から鍵を選ぶように
言葉巧みに誘導しているだけのことです。

ただし、知らない人が見る限り、
その人の自由意志で
選んでいるようにしか見えません。

こちらの言い方次第で、
相手は自分が鍵を選んだかのように
思ってしまうのです。

次に見せたのが、
キャッシュカードの最後の4桁の数字を
指で隠してもらいながら持ってもらい、
その数字を読み取るというものでした。

実はこれはとても簡単なのですが、
知らない人が見るととても驚きます。

ただ、今回は不測の事態が起こり、
1回目は失敗してしまいましたが、
2回目はうまくいきました。

三つ目はボディ・メンタリズムをやりました。
5人の人に出て来てもらい、
横一列に並んでもらいます。

そのうちの一人に紙
(今回は名刺を折りたたんだもの)を
持ってもらい、
他の参加者の「交換」という掛け声にあわせ、
その紙を左右どちらでもよいので
隣の人に手渡します。

私はずっと後ろを向いているのですが、
最終的に誰の手にその紙があるのかを
読み取るというものですが、
これも失敗してしまいました。
少々練習不足でした。

4番目はかなり本格的なものを見せました。
ケースに入ったトランプ一式が、
机の上に置いてありますが、
私自身は一切これには触れません。

同じ机の上に、みんなに見えるように
裏向きにした紙を置きます。

ここからすべてが始まります。
参加者の一人に出て来てもらい、
簡単な会話をした後に、
自由意志で二桁の数字を言ってもらいます。

彼女は43と言いました。
そこで、彼女自身に
カードケースからトランプを出してもらい、
カードを1枚ずつ切っていき
43枚目のカードを表向きにして
見せてもらいます。

すると最初から机の上に置いてあった紙に
書かれているのがまさにそのカードでした。

もちろん他のカードはみんなバラバラです。
確認してもらいましたが、その前後の
42枚目も44枚目も全く別のカードでした。

私自身はトランプには一切触れず、
すべての作業はその参加者がしますので、
私が何か操作をする余地は全くありません。

どこからどう見ても、
本人に言葉巧みに「43」という数字を
誘導したとしか見えないのです。

最後は本を使ったマインドリーディンです。
よく知られているのは、
自由に選んだページの最初の単語を
読み取るというものですが、
今回はもっと難しいマインドリーディンに
挑みました。

実は、これは以前にもやったことがあり、
とても好評だったのでまたやってみました。

本来は文庫本を数冊用意して
その中の1冊を選んでもらうのですが、
今回は最初から1冊のみでやりました。

まず、参加者の一人に前に出て来てもらい
その本を手渡します。

その後、会場の他の参加者に
適当なページを選んでもらいます。
今回は160ページが選ばれました。

そのページの最初の数行を黙読してもらい、
そこで描かれている状況や場所、
登場人物がいればその人の行動などを
できるだけはっきりとイメージしてもらいます。

私はそのイメージを読み取り、
それを言い当てるというパフォーマンスです。

もちろん、文章をそのまま
正確にというのは無理ですが、
書かれていた内容はほぼ正確に
読み取ることができました。

これも超能力のように見えますが、
実際には「読み取った」ように
見せているだけです。

このように人は、
簡単に思い込まされたり、
知らず知らずのうちに
こちらの意図する方向に
誘導されたりしてしまうのです。

人の心のクセを知っていると
それをいろいろと利用して、
相手をその気にさせることは
そう難しいことではありません。

もちろん、信頼関係や状況、立場、
その気にさせる内容にもよりますが、
その場限りでよいのであれば、
比較的容易にできてしまいます。

パフォーマンスとして見るのであれば
「楽しかった」ですむのですが、
日常の中でさりげなく使われると、
不要なものを買わされたり、
詐欺にあったりすることになりかねません。

皆さんも気をつけてください。