ブログ:習慣化のポイント

先日は、習慣化したいことがあれば
毎日記録することが大切だという話をしました。
ここでは、習慣化における
もう一つの重要なポイントである
小さな成功体験を積み重ねることについて
お話させて頂きます。

何か自分が身につけたい習慣があれば、
たいていの場合は、まず目標を立て、
それを達成するための「小さな目標」を設定し、
それを毎日コツコツするというやり方を取ります。

もちろん基本はそうなのですが、
ここで言う「小さな目標」の立て方を
勘違いしている人が非常に多いのです。

小さな目標というのは、
実行可能な目標なのですが、
どうしても理想や願望に基づいた目標を
設定してしまうことが多いのです。

例えば、ホノルルマラソンに出るという
大目標を掲げたとしましょう。
当然、それを達成するためには、
小さな目標を設定しなければなりません。

長年運動をしていない人が、
とりあえず毎日1㎞を走ろうなどという
小さな目標を立てても、
これはまず達成できません。

すぐに嫌になって、
走るのをやめてしまうのは
火を見るよりも明らかです。

なぜならば、
1㎞という小さな目標は
その人にとっては大き過ぎるからです。

最初の一歩は、
それくらいなら毎日でもできると
思えるレベルの目標であることが必要です。

例えば、
毎日ウォーキングを1分する、
といった程度の目標です。

これであれば、
駐車場に車を置いてから、
1分だけ駐車場内を歩いてもよいですし、
家についてから1分だけ近くを歩いてから
家に入るでも構いません。

この程度であれば、
ほとんどの人は実行可能だと思います。

ところが、このようなことを言うと、
毎日1分歩いただけで、
本当にホノルルマラソンに
出られるようになるのかと
疑問を持つ人が必ずいます。

その人たちは、
やる気と行動の関係を知らない人たちです。

昨年の12月23日のブログでも書いたように
人はやる気があるから行動するのではなく、
行動するからやる気が出てくるのです。

この原則を知らないと、
ついやる気だけでなんとかしようと思ってしまい、
最初から、毎日1㎞走るとか、
毎日15分ウォーキングをするといった、
継続できない目標を立ててしまい、
気力だけで乗り越えようとするのです。

もちろん、その気になれば、
最初の数日は実行可能です。
問題は、それをずっと
続けることがでるかということです。

それが難なくできるのであれば、
1㎞走るでも15分のウォーキングでも
何でも構いません。

しかし、全く運動習慣のない人にとって、
その目標はかなりハードルが高いと
言わざるをえません。

何事もそうですが、
継続してやらなければ習慣化はできません。
だからこそ、
まずは、これくらいならできると思える程度の
小さな目標から始めるべきなのです。

毎日1分のウォーキングをし、
実行したら〇印を手帳につける、
そんな作業を続けていけば、
確実に継続できます。

逆にそれすら継続できないのであれば、
例えば、毎日スクワットを1回といったように、
もっと目標を小さくする必要があります。

行動が継続できるからこそ、
それは成功体験となり、
その成功体験から小さな意欲が生まれ、
それがさらなるステップへと進ませる
原動力となるのです。

スクワット1回であろうが、
ウォーキング1分であろうが、
その継続が「できた」という成功体験となれば、
今度は、物足りなさを感じるようになるため、
もっとやってみようという意欲が出てきます。

その時にはスクワットを10回にするなり
ウォーキングを5分にするなり、
自分ができそうだと思う新たな小さな目標に
取り組んでいけばよいのです。

このような小さな成功体験の積み重ねが、
5㎞マラソン、10kmマラソンへの参加を実現し、
それがホノルルマラソンへの参加意欲を駆り立て、
いつしかその大目標が実現できるように
なるというわけです。

ただし、ここでもうひとつ
大事なポイントがあります。
それは、毎日1㎞くらいは
走れるようになったとしても、
毎日必ず1㎞は走らなければならないと、
再設定した小さな目標を固定しないことです。

人の気分や体調には必ず波があります。
風邪をひいたり、
忙しくて時間が取れなかったりすることだって
当然あります。

そんな時には、
再設定した1㎞走るという目標にはこだわらず、
第一歩として設定していた
スクワット1回でもウォーキング1分でも、
それさえすればOKとすることを
最初に決めておくことです。

そうすることで、どんな状況であれ
課題行動は継続されます。
人は、何回か続けて休んでしまうと、
つい気持ちが萎え、
継続が難しくなってしまうのです。

だからこそ、継続するためには、
最初に設定した小さな目標さえすれば
OKというルールを
しっかりと持っておくことが大切なのです。
これが物事を継続するためのコツなのです。

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