私は、自分が医者であるにもかかわらず、
昔から医者嫌いです。

何でそんな人間が医者になんか
なったんだと言われそうですが、
私から言わせれば、
医者嫌いだからこそ医者になったのです。

私は高校時代から、
人を精巧な機械だと見なし、
機械の修理をするように人の病気を治すという
医療の考え方に違和感を持っていました。

人は機械ではない!心を持った生き物だ!
心と体はつながっているし、
バラバラに切り離して
考えることなんかできない!

ましてや、病気を治すのは薬ではなく、
自然治癒力であり、
なんでもかんでも
薬で症状を押さえつけるのはおかしい!

当時から、そんな思いを持っており、
そんな医療を何とか変えたいという思いが、
私が医者を志した最大の理由です。

もっとも、そのころの私は、
医療のネガティブな部分しか見ておらず、
今振り返ってみると、
かなり偏った見方をしていたなと
思わざるをえません。

そうは言っても、
医者になって30年以上が経った今日でも、
当時の思いは基本的には変わっていません。

もっとも、年を取って経験を積んだ分、
現実が見えるようになってきたことや、
多少の柔軟性やバランス感覚が
身についてきたことなどは、
多少変わってきた点かなとは思います。

ただ、医者嫌いというのは今も変わりません。
西洋医学が最高で正しい医療だという
大前提のもと、
患者をその「枠」にはめ込もうとする、
そんな医者の対応や治療の仕方が
私は嫌いなんです。

中には人格者で、なおかつ
バランス感覚も持ち合わせた医者もいますが、
残念ながら少数派です。

ですから、よほどのことがない限り
医者には行きません。
そんなこともあり、
毎年ある検診は結構苦痛です。

これも現代医療の「枠」のひとつですが、
勤務医である以上、
毎年検診を受ける義務があるので
受けざるを得ません。

血圧を測る段階になると、
必ず身構えてしまうので、
毎回、一気に血圧が高くなります。

緊張すると血圧が上がるとわかっているので
深呼吸やリラクセーションを
したりするのですが、
毎回、どうしても170台/100台といった
高い数値が出てしまいます。

検診が終わり、ホッとしたところで
病院の自動血圧計で測ると
135/88とかいう数字がでるので、
検診時の値は明らかに
白衣高血圧によるものです。

なので毎回、二次検診を
受けて下さいという通知が来ますが、
それなりの理由を明記してスルーしています。

循環器科を受診すれば、
当然のごとく降圧剤を
飲む飲まないといった話しになることは
わかっています。

たとえ顔見知りの医者ばかりだとは言え、
そこであれこれ言うのも嫌なので、
本当に血圧が高くならない限りは、
受診はしまいと決めています。

また、インフルエンザの予防接種も
新型インフルエンザで
ワクチンが足りなくなったのを機に、
受けるのをやめました。

これは義務ではないので助かります。
自然治癒力の力を信じているので、
まあ、何とかなるだろうと思っていますし、
実際、インフルエンザにはなっていません。

もしもインフルエンザにかかったら、
病院からあれこれ言われるだろうとは思います。
でも、予防接種をしているにもかかわらず、
インフルエンザにかかる医者やナースも
たくさんいます。

統計的には、予防接種を受けない医者の方が
インフルエンザにかかりにくいのではと
思っているのですが、
西洋医学の「枠」から
逃れ続けている人間の言うことなどは
多分、相手にされないでしょう。

もっとも、70人程度いる常勤のうち
あえて予防接種を受けない医者が
私を含め4人はいます。
まあ、西洋医学の常識に流されない
かわった医者はどこの病院にもいるものです。

長くなりそうなので続きは次回に。