前回は、「小さな変化」をうまく利用して
「無意識」をその気にさせ、
自分自身の習慣や行動を変えるために
ホリスティックコミュニケーションの考え方が
とても役立つという話をしました。

今回はさらにそれを一歩進め、
自分自身の人間関係の問題を解決するのにも
ホリスティックコミュニケーションが
大いに役立つという話をしたいと思います。

誰にとってもそうかもしれませんが、
悩みや問題の中で最も多いのが
人間関係の問題です。

早起きや運動の習慣を
身につけるのとは異なり、
人間関係の問題は
意に添わない「相手」の存在がある関係上、
どうしても自分自身の「考え方」に
柔軟性を持たせたり、
不快な「感情」をうまくコントロール
できるようになる必要があります。

つまり人間関係の問題を
解決するためのポイントは
自分の考え方と感情を
うまくコントロールする方法を
身につけられるか否かに
かかっていると言っても過言ではありません。

そうかといって、
いきなり考え方を変えたり、
怒らないような自分に
なれるわけではありません。

ましてや、どうしても合わない人や、
嫌な上司が目の前にいれば、
不快感や嫌悪感が湧き上がってくるのは
無理からぬことですし、
そんな相手の、良いところに目を向けろとか、
感謝の思いを持って接しろと言われても
そんなことは不可能です。

ここで重要になってくるのが、
ホリスティックコミュニケーションの
基本的視点のひとつである
「小さな変化」です。

私たちの思考や感情は
無意識からの情報を受けて
意識に上ってきます。
どの情報が上がってきやすいのかは
脳の神経回路のつながり具合により異なります。

例えば一般の人が映画を見た場合、
ストーリーやお気に入りの役者さんの演技に
自然と目が行きます。

しかし、同じ映画を映画監督が見れば、
全体の構図や映像の効果的な見せ方、
役者さんの感情表現の仕方といったことに
目が向くかもしれません。

つまり、同じものを見ても
どこに注目するかは、
その人の無意識に蓄えられた情報や
脳の神経回路のつながり具合により、
全く異なります。

これは、ある程度の経験や学習、
トレーニングを積めば、
脳の神経回路をつなぎ変えることができ、
自ずとものの見え方や考え方も
変えることができるということを
意味しています。

では、どのようにして脳の神経回路を
つなぎ変えることができるのでしょうか。
それは、日々、自分の中に湧き上がってくる
思いや感情を客観的に見つめるという作業が
その第一歩になります。

その作業によって自分の思考や感情の
クセを見つけることが出発点です。

例えば、「どうも自分は人から
どう見られているのかを気にしている」とか、
「つい怒ってしまうその根底には、
自分の弱さを見せたくないという思いがある」
といった具合に、
先ずは、自分の思考や感情のパターンを
自覚できるようになることが必要であり、
それができるようになるだけでも
大きな進歩なのです。

このような思考や感情のクセやパターン、
その背景に隠れている「本当の思い」
などが見えてくると、
次第に、異なる視点から
物事を見るようにしてみようという思いが
わき上がってきます。

まさにその思いが、脳の神経回路に
新たなつながりを作る作業になるのです。
これを繰り返すことにより、
異なる視点で人を見るという
意識が次第に生まれてきます。

その過程で脳の神経にも新たな回路が増え、
その結果として、自ずとものの見方や考え方も
変わってくるというわけです。

もちろんそのための
様々なコツや工夫の仕方はあります。
それらもすべて、
ホリスティックコミュニケーションを学ぶ中で
少しずつ身につけていくことができます。

みなさんも是非、
ホリスティックコミュニケーションの視点や
「変化を引き起こすためのコツ」を
うまく取り入れながら、
それを自己変革や自己成長にも
役立ててみてはいかがでしょうか。