もし集中して
物事に取り組むことができたならば、
仕事を効率的に片付けることができるし、
浮いた時間を自分のために使ったり、
新しいことを始めるのに使ったりと、
様々なメリットがあります。

では集中力を高めるには
どうしたらよいのでしょうか。
先ず最初に強調しておきたいのは、
「休息なくして集中力なし」ということです。

どんな人でも集中できる時間は、
そんなに長くありません。
同時通訳のように、
極度の集中力を必要とする場合は
15分が限界でしょう。

通常は45分程度ですが、
これは学校の1時限の単位になっています。
大学の講義などは90分単位ですので、
人が集中して物事に取り組める時間は
高々90分くらいだと言われています。
(医学部での講義は110分でしたが、
どうりで寝ることが多いと思いました!?)

もちろん、それ以上仕事を
続けることもできますが、
確実に集中力は低下してくるので、
効率が落ちてきます。

ですから集中力を回復させるためには、
どうしても休息が必要になります。
45分なら10分程度、
90分なら15分程度の休息を挟んで
再び仕事や勉強に
取りかかればよいというわけです。

この他にも、ポモドーロ・テクニックという
25分集中して5分休むという方法もあります。
いずれにせよ、集中してやる時間と休息時間を
組み合わせてやることが大切です。

なお、休息の際、スマホを見る人がいますが、
これは休息になりません。
何も考えずボーッとする時間が必要です。

目をつむって休むのもいいですが、
軽く身体を動かすのもよい方法です。

また意志力や集中力を使うと
血糖値が有意に低下することが知られており、
そうすると集中力も低下してきます。
ですから、集中力を回復させるためには、
ブドウ糖を補うことが推奨されています。

ただし、その都度甘いものを食べていると、
長期的には健康上の問題も出てくるため、
口にするものは低GI食がお薦めです。
GIとはグリセミック・インデックスのことで、
血糖値の上がりやすさの指標になっています。

血糖値が急速に上がると、
それに伴いインスリンも分泌され、
その後急速に血糖値が下がってきます。

実は、血糖値が低下してくると
集中力も下がるため、
ボーッとしてきてしまうのです。

一方、低GI食は、
血糖値の上昇がゆるやかな分、
その後と低下も緩やかなので
長い間、集中力を保つことが
できるというわけです。

低GI食には、
チーズ、果物、ナッツ類などがあります。
私は、夕方に空腹を覚えると、
休息時にピーナッツを片手半分くらい
食べることにしています。
それだけで、ずいぶんと集中力は回復します。

また人にはサーカディアンリズムという
生体リズムが存在しており、
通常は午前中に集中力が高まり、
午後には集中力が低下、
夕方頃から再び集中力が上がってくるという
リズムがあります。

このリズムに合わせて、
やるべき仕事を割り振りするのも
集中力をうまく発揮するためのコツです。

つまり午前中は、
考えたりまとめたりといった
集中力を必要とする仕事に時間を割き、
午後の集中力が低下する時間帯には
事務的、作業的な仕事をあてがいます。

また、昼に20分程度の仮眠をとるのも
集中力を回復させるためには
とてもよいと言われており、
大企業などでも採用されています。

私も昼頃になると疲れてくるので、
その頃を見計らって
20分程度の仮眠を取ることを
習慣にしています。
するとその後の頭の冴え具合が
ずいぶんと違ってきます。

なおこの仮眠を取ることを習慣としている人は、
そうでない人と比べ、
アルツハイマーの発症率が
7分の1になるという研究もあります。

先ずは、意識的に適切な休息を取りながら、
集中力を維持する練習をしてみては
いかがでしょうか。