前回はその場の怒りを
コントロールする方法について書きましたが、
今回は、怒りそのものが
あまり出てこない自分を作る方法について
お話しします。

怒りの感情は、ひと言で言えば刺激反応です。
つまり、ある刺激に対して
反応してしまうような神経回路が
脳にできてしまっているのです。

ですから、怒りの感情を
あまり感じないようにするためには、
穏やかな気持ちでいられるような
神経回路を新たに
作ることが必要になってきます。

そのための方法にはいくつかありますが、
その第一は、
自分の怒りの引き金になることを明確にし、
それに対処するという方法です。

怒りの引き金になることは、
例えば、人から命令されたときとか、
嫌いなAさんに頼み事をされたとき、
自分の思いをわかってもらえなかったときなど
様々であり、人によっても異なります。

この引き金になること(トリガーポイント)を
先ずは明確にします。

次にその背景にある思い込みを明らかにします。
例えば、「人に命令をすべきではない」とか
「嫌な人からの依頼など受ける必要はない」、
「自分の考えは正しいことなのだから、
人はそれを受け入れるべきだ」
といった具合です。

あとは、このような
自分が知らず知らずにうちに
持ってしまっている思い込みに対して
本当にそうだろうかとじっくりと考え、
その思い込みが変わるような
新たな思い込みを考えます。

ここでは色々な人の言葉や
本に書いてあったお気に入りの言葉でも
何でもよいのでそれらを参考にして
じっくりと練り上げます。

「命令する人は自分の能力のなさを
さらけ出している人だ」
「嫌な人からの依頼は、
自分の心を成長させるための練習材料」
「自分が穏やかでいるためには、
相手に譲るのもひとつの方法」
といった具合です。

これらが必ずしも自分に
フィットするとは限りませんが、
何度か試しながら、
自分にあった「都合のよい思い込み」を
見つけていきます。

これらを紙に書き、
毎日それを眺め、記憶に植え付けます。

あとは、現場での練習あるのみです。
イラッとしたら、
この言葉を思い出すように努めます。

最初のうちは、うまくいかないと思いますが、
これを繰り返すことで、
少しずつ怒りをコントロールすうことが
できるようになったと感じたならば、
脳に新たな神経回路が
作られてきたという証拠です。

もうひとつの方法は、
心が穏やかになる脳の神経回路を
直接、新たに作るというものです。

これは先程の方法と全く逆で
怒りの感情をあまり分析したり
深入りせず、心地よさの方に
焦点を当てるというやり方です。

11月16日のブログ
『「感じる力」を高める』でも述べましたが、
http://kuromarutakaharu.com/2018/11/16/feeling/
毎日、気持ちいいと思えることを
意識的に味わうことを繰り返すことで
新たな感情回路が作り上げられると、
感じ方が変わり、怒りをあまり感じない
自分になれるというわけです。

実際には、この両者の視点を持っている方が
よいのではないかと思っています。
つまり、自分の怒りスイッチとなる引き金や
その背景にある思い込みを知ること、
それと「心地よさ」を日々意識的に
味わうことです。

さあ、皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。