先日、ちょっと面白い本を見つけました。
須藤久美子著「周りを気にせずに
あなたの感情とうまくつきあう方法」
(フォレスト出版)という本です。

何が面白かったかというと、
感情について扱った通常の本とは、
全く異なる視点から
感情へのアプローチについて
教えてくれているところです。

たいていの本は、自分の感情、
例えば怒り、不安、イライラ、
自信のなさ等々について、
先ずは客観的な視点からその感情を見つめ、
その背後にある「~ねばならない」という思いを
明確にする必要があると書いてあります。

その考え方はとても重要で、
感情の背後にある「思い込み」が見えれば、
それを意識的に修正していくことで、
ある程度自分の感情を
コントロールすることが
できるようになれるからです。

このやり方はまさに、
感情コントロールの王道だと言えます。

ところが、この本で書いてあることは
全く視点が違うのです。
ただ「感じる力」を高めれば、
自ずと感じ方が変わってくるので、
自分も自然と変わることが
できるようになると言うのです。

私はセミナーで、悩みや問題は、
その背景にある原因を探すのではなく、
「できているこ」と「やうまくやれそうなこと」を
引きだすような質問を繰り返せば、
自ずと問題は解決へと進んでいくと言っています。

これは問題の背後にある、
ネガティブな思い込みを
変えようとするのではなく、
小さな成功体験を積み重ねることで
「これでいいんだ」と思える
新たな思考回路を作ることで
問題は解決へと向かうという考え方に基づいた
アプローチの仕方なのです。

実はこの本でも、
感情面について全く同じことを言っているのです。

つまり、様々なネガティブな感情の
原因を探そうとするのではなく、
それはひとまず脇に置いて、
日常生活の中にある「いい気分」に
意識を向けることを積み重ねます。

「いい気分」を十分に感じ、味わうことで
新たな感情回路が作られ、
そうすれば次第に感じる力も高まっていきます。

その結果、自分自身や周囲の変化にも
気づきやすくなり、
それがちょっとした行動の変化にもつながり、
次第に自分も変わってくるというわけです。

著者は、新しい感情回路を作るための
大切なポイントは、日々五感を刺激して
「いい気分」をじっくり味わうことだと
言っていますが、
そのためのワークを2週間×2回、
合計4週間分用意しています。

例えば、第一日目は
『「朝のテーマソング」を決めて、
毎日聴こう』(聴覚刺激)、
二日目は、
『お気に入りに香りを探そう』(嗅覚刺激)
といった具合です。

中には『大阪のおばちゃんになってみよう』
(五感まるごと刺激)とか
『「料理でおもてなし」をしよう』
(五感まるごと刺激)といった、
女性向きな気がするものもあれば、
『「シンデレラ姫」を体験しよう』
(要はトイレ掃除のこと)のように、
ちょっと勇気がいりそうだなと
思うようなものまで色々あります。

もちろん、男性もやっていますし、
「料理でもてなす」ということでも、
料理を作るのが苦手な人は、
誰かを食事に誘うというのでもOKだそうで、
そのあたりは臨機応変に
自分なりにアレンジして実行したら
よいようです。

このような、日常で五感を刺激し
毎日「いい気分」になることを
習慣化することで、
新たな神経回路が作られ、
今までとは感じる力が変わり、
豊かな感性が育まれていくのです。

そうすると、今まであまり感じなかった、
自然の変化や周囲の変化、
さらには自分の変化にも気づけるようになり、
それが自分を変える原動力に
なるというわけです。

思考レベルで「いい気分」を
作り出すことも大切ですが、
感情レベルでも意識的に「いい気分」を
作り出すことができれば、
自分を変えるための力が
より一層高まるのではと思いました。

皆さんも「感じる力」を
高めるワークを実践して、
自分を変えてみませんか。