先日、辻秀一というスポーツドクターが書いた
『「与える人」が成果を得る』(ワニブックス)
を読みました。

今までも、自己成長や
セルフコントロール関連の本を
たくさん読んできましたが、
この本は、それらと全く違った視点から
自分を変える方法について書いてあり、
とても興味深かったので、
ここで紹介させて頂くことにしました。

私たちが普段使っている脳は、
あれこれ考えるときに機能する認知脳と
心の状態を整え、あるがままの自分を
常に保とうとする脳(ここではそれを
ライフスキル脳と呼んでいます)があります。

また、私たちの心の状態には
フローとノンフローの状態があり、
フローは「機嫌のいい感じ」であり、
ノンフローは「機嫌の悪い感じ」のことです。

人は皆、心が整っていると、
自分らしく生きられ、
機嫌のいいフローな状態でいられます。

そんな状態のときには、
仕事であれスポーツであれ、
人は最高の力を発揮できると言われています。

そのような状態になれるように
心を整えるための技術のひとつが
ただ「与えよう」と考えることなのです。

この場合の「与えよう」は、
実際に何かを与えるとか、
誰に与えるとかではなく、
ただ単に頭の中で「与えよう」と
思うだけです。

「与えよう」とただ考えるだけで
気分がよくなることに気づくトレーニングが
ライフスキル脳を鍛えるための
基本中の基本になります。

また「与えよう」と考える以外にも
「ありがたい」と考える感謝思考、
「がんばれ」と考える応援思考、
「思いやろう」と考える思いやり思考などがあり、
著者はこれを「与える3原則」と呼んでいます。

この場合も、誰かに感謝するとか、
言葉に出して「ありがとう」と言うのではなく、
ただ単に「ありがたい」と
考えるというだけであり、
それだけで心の状態が整い、
エネルギーが高まり、
「機嫌のいい感じ」になると言うのです。

感謝の重要性を説く本はたくさんありますが、
どれもこれもみんな、
些細なことにでもよいので、
日々「感謝しましょう」というものばかりです。

感謝の重要性は
十分に理解しているつもりですが、
しかし実際に感謝をするという行為は、
どこか恥ずかしい気がして私は苦手なのです。

でも、ここでは誰かに感謝するといった、
特定の対象があるわけではなく、
ただ「ありがたい」と
考えればよいということであり、
それなら私にもできそうだと思い、
ちょっと気に入りました。

著者が繰り返し述べているのは、
「与えましょう」「感謝しましょう」といった、
道徳的な行動を勧めているわけではなく、
自分から、ただ「与えよう」「ありがたい」と
考えるだけで、
結果的には自分のエネルギーが高まり、
フローな状態になるため、
自分らしさを最大限に発揮した行動が
取れるようになるということです。

また「与える思考」が習慣化されれば、
集中力や行動力が格段に高まり、
不安や心配事もうまく断ち切れるようになり、
さらにはよい人間関係を築くことも
できるようになると言うのです。

そのような仕組みが、
私たちの脳には備わっているので、
それを大いに活用し、
無理なく自然に幸せを感じたり、
質の高い成功を手に入れたりしてみませんか、
ということです。

これなら何となくできそうなので、
私もトライしてみようと思っています。
皆さんも一緒にいかがですか。