私が実践している
ホリスティックコミュニケーションの元は
ブリーフセラピーです。

またブリーフセラピーは、
禅の考え方と共通項があります。

例えば、過去や未来にこだわるのではなく、
「『今』に目を向ける」とか、
「できることをする」
「物事は常に変化している」
「『あるがまま』を受け入れる」等々です。

そんなこともあり、
禅の言葉には興味があり、
時々、本を買っては読んで(眺めて?)います。

今回は、その中で私のお気に入りの禅語を
ご紹介させて頂きます。

1,両忘(りょうぼう)
私たちは、ついつい善悪や便利不便、幸不幸
正しい間違っている、健康と病気といったように
物事を二分割思考で考えるクセがあります。

このように二つに分けて
物事を考えることをやめ、
白黒をつけずに両者を見る視点が「両忘」です。

例えば、新幹線は東京大阪間を
2時間半で走ります。
そのため昔だったら二日かかった出張も
今は日帰りでできます。
その意味では、便利になったと言えます。

ところが、早く行けるようになったがために、
逆に慌ただしくなり、
一泊してその土地の料理を
ゆっくり楽しむなどという余裕は
持てなくなりました。
その意味では不便になったとも言えます。

要するに、どんなことでも
様々な側面があり、単純に良し悪しや
正しい、間違っているなどとは言えないのです。

「両忘」の視点を持っていると、
どんな状況にあっても、あまりこだわることなく、
「まあ、いいか」と
現実を受けとめられるようになるため、
気持ちも楽になり余裕も出てくるというわけです。

2,花枝自短長(かしおのずからたんちょう)

木の枝は長かったり短かったり、
伸びる方向もバラバラですが、
それでいて全体としてはバランスがとれ、
調和が取れています。

人の世界もこれと同じで、
外見や性格、考え方などみんなバラバラであり、
それぞれが異なる個性を持っています。
そんな人たちが集まっているからこそ、
全体として調和が取れるというわけです。

ですから、自分が他の人と違っていても、
それはそれでよいのではないでしょうか。

リーダーばかりが集まっても、
組織は成り立ちませんが、
様々な役割を果たす人がいるからこそ、
その組織はうまくいくのです。

金子みすゞの有名な詩、
「わたしと小鳥とすずと」にもあるように
「みんなちがって、みんないい」のです。

3,明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)
この意味は、価値ある宝物(明珠)は、
あなたの手の中にある(在掌)という意味です。

人は自分の中にすばらしいものを持っていながら、
それに気づかずに生きている人がたくさんいます。
つまりその人の持っているリソースのことです。

リソースとは、その人が持っている能力や才能、
人脈やつながり、資格、お金、等々のことで、
問題解決や自己成長するうえにおいて、
根源的な力とでもいうものです。
私は、これを「心の治癒力」と呼んでいます。

しかし人は、自分では自分の能力や力に
気づいていないことが多々あります。
せっかく、それなりの力を持っていながらも
それを発揮することができず、
どうしてよいのかわからないという状態に
陥ってしまっているのです。

そうは言っても、なかなか自分の力を
うまく発揮するというのは難しいものです。
あれこれ試行錯誤した末に、
ようやく気づくようなものです。
幸せの青い鳥は、
実は自分の手の中にいるのです。