悩みや問題を解決しようとする場合、
原因を追求するのではなく、
「できていること」や「できそうなこと」を
うまく引きだすことがポイントになるということは、
このブログでも再三書いています。

ただし、それは
原因を追求しても問題は解決しないと
言っているわけではありません。

あくまでもひとつの考え方であり、
実際の場面では、原因を追求することの方が
問題の解決につながる場合も多々あります。

大切なのは原因を追求するか否かではなく、
どのような問題のときには原因を追求し、
どのようなときには原因を追求しない方がよいのかを
見極めながら対応していくということです。

前者は原因志向、後者は解決志向と
呼ばれるものですが、
私のセミナーでは、主に後者を中心に
講義やデモンストレーション、ワークを行い、
解決志向の考え方や、
その具体的のアプローチの方法について
学んでもらっています。

原因志向は、主に
モノ的な問題に対処する場合には
とても有効な考え方です。
つまり、対象がパソコンの故障や腹痛への対処、
効率的に集客するためにはといったように、
物質的、身体的、機械的な問題には
原因を明らかにし、それを取り除くことで
問題を解決するという考え方が有効であり、
それには原因志向が大いに役立ちます。

また解決志向は、こころ的な問題に有効です。
例えば、ちょっとしたことでイライラしてしまうとか、
自分に自信がないといったように、
その人の感情や思い、価値観、性格といったものが
問題の原因となっている場合には
この解決志向が大いに役立ちます。

さらに、現場では
原因志向と解決志向とは別に
もうひとつの視点が必要になってきます。
それが「つながり志向」です。
これは、お互いの価値観が全く合わないために
対立状態になっている問題を解決するのに
役立つ視点です。

例えば、ある人(チーム)は
新たな事業を展開していくべきだと主張し、
またある人(チーム)は、
リスクの伴うことはすべきではないと主張する、
といった類の対立です。

このような問題の場合、
お互いの共通の価値観を見出し、
対立する価値観を時と場合や必要に応じて
使い分けるという視点が必要になってきます。

つまりいかにして相反する価値観を共に大切にし、
共存できる道を
探ることができるかということです。

職場やプライベートにおける問題が、
モノ的なのか、こころ的なのか、
対立的なのかを見極め、
その問題の特性に合わせて
アプローチの方法を変えていくことが
上手に問題を解決するためのコツと言えましょう。

ただし、実際の問題は、
この三つが独立して存在するということは少なく、
多くの場合、程度の差こそあれ、
この三つの要素が入り交じって存在しています。

そのため、現実には、
この三つの視点を臨機応変に取り入れながら
問題に対応していくことが必要になってきます。