前回の不平不満と同様、
怒りもなかなかコントロールすることができない
感情のひとつです。

怒りの感情を
うまくコントロールできるようになれば
余計なトラブルに
巻き込まれることもなくなりますし、
不快な思いをすることも激減します。

そして何よりも、
怒りをコントロールできるようになるということは
人間的に成長した証だとも言えます。

この、誰もが経験する怒りの感情を
どうしたらコントロールできるようになるのか、
それが今回のテーマです。

先ず、なぜ怒りが生まれるのか、
その理由や意味を理解しておくことは、
怒りをコントロールできるようになるための
第一歩と言えます。

人は自分が正しいと思っていることに
反することを言われたり、
されたりしたときに怒りを感じます。

例えば、自分の言うことを聞かない部下に対して
怒りを感じた場合、その人の中には
「俺の言うことは聞くべきだ」
という思い込みがあります。

目の前の部下は、
その思いに反する行動を取ったため
怒りの感情がこみ上げてきたというわけです。

また怒りの裏には、
不安や恐れが潜んでいるとも言われています。

確かに、部下が言うことを聞いてくれない
ということは、
自分に部下を指導する能力が
ないのではないかという不安や恐れが根底にあり、
それを打ち消すために怒るとも
解釈することができます。

さらには、
怒りは「自分は困っている」というサインだと
言っている人もいます。

自分の思い通りにならないのですから、
当然、困っているという側面はあるでしょう。

いずれにせよ、
怒りを感じたときには、
自分にはどんな「思い込み」があるのか、
自分は何に不安や恐れを抱いているのか、
自分は何を困っているのかと、
自分に問いただしてみることです。

もちろん、怒りモードの真っ最中には、
こんな冷静な問いかけをすることはできませんが、
ちょっと冷静になったときに
自問自答してみるのです。

そのようなことを繰り返していくうちに、
自分の怒りの意味が見えてくるようになり、
今度は怒りを感じた瞬間に、
そのことを思い浮かべられるようになってきます。

そうなってくると、次第に
怒りの感情をうまくコントロールすることが
できるようになってくるというわけです。

また、とりあえず怒りを静めるということも
現実の場面では必要になってきます。
そんなときに役立つアイデアも色々あります。

例えば、怒りを感じた瞬間に
今の怒りの程度は0点~10点のうちの
何点くらいかと評価する方法です。

そうすると点数化することに意識が向くので、
怒りの気持ちにストップがかけられます。

さらには、怒りを感じたら
「思考停止!」「何も考えない!」
「ストップ!」といった言葉を
心の中で叫ぶのも有効です。

この言葉通り、それ以上考えないことを
強制的にすることで怒りの感情を
コントロールするというわけです。

私がよくするのは
その場から離れるというやり方です。
怒りを感じる相手が目の前にいるときなどは、
そこにいるとさらにイライラするので、
適当なところで黙り込んで、
その場を離れて少し頭を冷やします。
その場から離れられることが可能なときには
とても有効な方法です。

また激しい怒りを持ち越している場合には、
怒りの感情を書き出すという方法もあります。
紙に殴り書きでもいいし、
手紙に書いても構いません。
ただし書き終えたら、それらは破いて捨てます。
それだけでも怒りを少し
落ち着けるのには役立ちます。

このように怒りをコントロールする
考え方や方法には様々なものがあります。

皆さんも、怒りを感じたときには
色々と試行錯誤して、
自分に合った方法を
見つけてみてはいかがでしょうか。