ブログ:私はなぜ挨拶が苦手なのか

年度末は送別会のシーズンでもあります。
私の職場でもその例外にもれず、
3月だけで医局、外来、病棟の
三つの送別会がありました。

みんなで飲むのは好きなのですが、
ただ一つだけ嫌なことがあります。
それは挨拶です。

そこそこ年を取ってきたので、
乾杯の挨拶や送る側の代表として
ひと言述べる機会が多くなりましたが、
これがたまらなく嫌いなのです。

コミュニケーションのセミナーを
頻繁に開催しているくらいなので、
さぞかし挨拶もうまいだろうと
思われるかもしれませんが、
それは勝手な思い込みです。

先日も病棟の歓送迎会があったのですが、
当然のごとく挨拶をさせられる羽目になりました。

結婚式のスピーチなどをする場合は、
それなりの話をする必要があるため
事前に準備をして望むので、
ある程度気の利いた話ができます。

しかし、職場の歓送迎会の挨拶では、
何も考えずにいきなり話をすることが多く、
結局「○○さん、長い間お疲れ様でした。
新しい職場でも頑張って下さい」と言ったような
味も素っ気もない挨拶しかできないのです。

そんな、つまらない挨拶しかできなかったせいか、
近くに座っていた、口の悪い?ナースが
「あれは、すべりケーションよね」と
囁いているのが聞こえました。

まあ、確かにそう言われても
仕方のない挨拶だったので、
何も言えませんでしたが‥

そんなこともあってか、
なんで自分はコミュニケーションのセミナーを
やっているにもかかわらず、
人前で挨拶をするのが
こんなにも苦手なんだろうかと、
ちょっと考えてみました。

するといくつかの理由が頭に浮かびました。
第一に、私がやっているセミナーは
相手の悩みや問題を
解決するためのコミュニケーションであり、
自分が一方的にしゃべるような
挨拶とは全く異なるということです。

相手の反応に応じて、
こちらのかかわり方を臨機応変に変え、
最終的に問題解決に辿り着くというのが
私が実践しているコミュニケーションなのです。

片や最初から最後まで、
一方的に言いたいことを
ただしゃべる挨拶とは全くの別物だと言えます。
当然、慣れていないので
うまくできるわけがありません。

第二の理由は
私の性格に起因するものです。

私は元来、恥ずかしがり屋であり、
人と関わるのがどちらかというと苦手です。
「ウッソ~~」とか言われるかもしれませんが、
私自身はそう思っています。

そんな人間ですので、当然のごとく、
人前に出て挨拶をするなどという
華やかなで人目を引くような行為は、
私からすると、NHKホールの舞台で、
一人で歌を歌ってみろと
言われているようなもので
うまくできないのは当たり前なのです。

三番目は、
そもそも、挨拶がうまくなろうという思いがなく、
当然、意識したり練習したりすることもないので、
いつまでたってもうまくならないのは
当たり前だと言えば当たり前なのです。

実際、挨拶の練習をするどころか、
できるだけ避けることしか考えておらず、
病棟でのちょっとした催しがあるときも、
挨拶や司会はナースに任せ、
私はいつも逃げている始末です。

何事も練習すればうまくなるということは
当然わかっているのですが、
私の場合、挨拶が苦手だからと言って、
それで困ったということもないせいか、
真剣に練習しようという思いが出てこないのです。

あれこれと挨拶が苦手な理由を書いてきましたが、
どれもすべて、単なる言い訳であることは
自分でもよ~くわかっています。

ですから、今年は
気の利いた挨拶ができるように
ちょっくら取り組んでみようかなと
このブログを書きながら思いました‥まる

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