以前のブログで、
「反応力」には同意やノーマライズなど
様々なスキルがあると言いましたが、
その中にもうひとつ重要なスキルとして
「コンプリメント」があります。

コンプリメントとは、
直訳すると「ほめる」という意味に
なってしまいますが、
実際には「認める」「ねぎらう」
「よい点を評価する」といった意味合いで
使われている言葉です。

例えば
「あのブログはすごく面白かったですよ」
「短期間で、よくそこまでやれましたね」
「○○さんは優しさがにじみ出ていますよね」
といった返し方がコンプリメントです。

人はほめられたり評価されたりすると
うれしいものですし、
人によっては自信にもつながります。

ただ、ここで誤解して欲しくないことがあります。
それは、ただほめたらいいという
ものではないということです。

例えば、
「すごいですね」「すばらしい!」
といった類のほめ言葉は要注意です。
これらは言われて嫌ではないかもしれませんが、
薄っぺらな感じを禁じえませんし、
とりあえず適当に言っているだけという感じが
ぬぐい去れません。

コンプリメントをする場合、
大切なのは、何がすごいのか、
どんなことがすばらしいのかを
具体的に示す必要があるということです。

例えば、「クレーム対応にも感情的にならず、
どんと構えて冷静に話が聴けるところが、
すごいですよね」というように、
具体的に言わないと、
その気持ちがなかなか伝わりません。

特に、自分自身に対して否定的な思いを
持っている人にはなおさらのことです。

自分はダメな人間なんだと思っている人に
「そんなことはないですよ、
あなただってすばらしいところが
たくさんありますよ!」
などと言っても全く入りません。

それどころか、
お世辞なんか言われてもうれしくない!
私がすばらしいなんてあり得ない!
私がダメ人間だというのは、
私が一番よくわかっている!
といったような反発心を
抱かせてしまうこともしばしばです。

ですから、自己否定タイプの人に対して
うわべだけのほめ言葉は全く通用しないため、
直接的なほめ言葉は避けた方が無難と言えます。

では、このような場合には
どうしたらよいのでしょうか。
それは、直接的な表現は避け、
間接的にコンプリメントをすればよいのです。
その方が、相手に抵抗されることなく
確実に、評価している気持ちが伝わります。

例えば、
「どうして、クレーム対応のときに
そんなに冷静に話ができるの?」
「なんで、たった一日で、
レポートをまとめることができるの?」
といった形のものです。

これは、質問の形を取っていますが、
実際には「冷静に話ができるのがすごい!」
「レポートを早くまとめられるのがすごい!」
というメッセージを伝えています。

このように質問という形を取った
間接的なコンプリメントであれば、
どんな人に対しても全く抵抗されることなく、
思いを伝えることができます。

コンプリメントの一番の目的は
相手との信頼関係を構築することです。
また、相手の自信ややる気を引きだす
一助にもなります。

コンプリメントはとても有用なスキルであり、
人によっては、これだけで相手の思いが変わり、
問題が解決することもあるくらいです。

是非、コンプリメントを上手に使って、
コミュニケーションをより豊かに、
実りあるものにして下さい。