守破離という言葉は有名なので
ご存じの方も多いかもしれませんが、
これはものごとを学び、身につける過程において
とても大切な考え方だと思ってます。

簡単に言うと、
「守」とは、先生の教えや型を忠実に守り、
身につけること。
「破」とは、自分に合った
よりよいものを作るために模索し、
従来の型を破ること。
「離」とは、最初に学んだ型から離れ、
新しい独自のものを生み出すこと。

私は心療内科医のときに、
治療の一つの手段として
心理療法を学びました。

そうは言っても私の場合は、
特別に先生がいたわけではなく、
独学に近かったと思います。

それでもNLPや解決志向アプローチといった
ブリーフセラピーに関しては
本で学んだだけではなく、セミナーも受講し、
体験的にも学ばせて頂きました。
敢えて言えば、これが「守」の部分でしょうか。

そこで学んだことは、
そのまま患者さんの治療に使うことになります。
当然うまくいかないことの方が多かったのですが、
時にうまくいくこともありました。

そんな実践的な試行錯誤を繰り返しながら、
自分なりのやり方を
少しずつ身につけていきました。

そのため、私の心理療法は
ブリーフセラピーが基本にありますが、
それに加え、精神分析的な要素を入れたり、
認知行動療法と組み合わせたり、
時には催眠療法やイメージ療法を使ったりと、
興味のあるものはどんどんと取り入れ、
患者さんに、これは使えそうだと思ったものを
積極的に試していました。

こうして次第に自分なりの
アプローチの仕方が出来上がってきました。
これが「破」の部分です。

緩和ケア医になってからも
心理療法の楽しさが忘れられず、
10年前からはコミュニケーションのセミナーを
開催するようになりました。

今までは、個人の患者さんを
治療するという立場から
心理療法を実践していましたが、
セミナーを開催するようになってからは、
一般の人たちに、悩みや問題を解決するための
コミュニケーションスキルを教えるという立場に
変わりました。

今までの経験をもとに、
今度は人に教えるということをし始めたわけです。
これが「離」の部分に当たります。

つまり私の「守」「破」「離」は、
従来の心理療法を学び、
それに独自の色づけをし、
それを教えるようになったというわけです。

一方、セミナーで学んで下さっている人たちにも、
この「守」「破」「離」を
実践してもらいたいと思っています。

自分が師だと言うのは少々憚れますが、
セミナーを受講している方々にとっては、
とりあえずは私は師となります。

先ず8日間のセミナーで
私なりに作り上げてきた
ホリスティックコミュニケーションについて伝え、
私のデモンストレーションを見せ、
みんなにもワークをしてもらい、
それに対してコメントをするという形で、
セミナーをすすめています。

1回のセミナーでは
なかなか実践的なことは身につきませんが、
それでも何回か再受講をしていく中で、
次第に自分のものにしていっている受講生が
少なからずいます。
これが「守」です。

参加者の方々は皆さん個性的で、
仕事もそれぞれ違います。

ナースの方が最も多いのですが、
医者、理学療法士、栄養士といった
医療関係者や
アロマセラピストや鍼灸師といった治療家の方、
就業支援や相談業務の方、
会社の管理職や一般社員の方、
もちろん主婦や現在無職といった人もいます。

立場が違えば
学んだホリスティックコミュニケーションを
どのように活用していくかも異なります。
それぞれの立場で「破」を実践し、
自分なりの全く新しい形を作り上げ、
いずれはホリスティックコミュニケーションから
「離」れていってもらったらよいのです。

人はこうして成長、進歩していくものです。
私もそのように成長してきたと思います。

コミュニケーションに関心のある方は、
先ずは「質問力」重視した
をホリスティックコミュニケーションを学び、
「守」から始めてみてはいかがでしょうか。

ホリスティックコミュニケーションHP
「質問力」について
http://kuromarutakaharu.com/question/