人は誰でも自分なりの目標や希望を持っています。
積極的な人間になりたい、もっとやせたい、
上司とのギクシャク感を改善したい等々、
いろいろあります。

しかし、そのような思いがあっても、
それを実行するとなると
なかなか難しいというのが現実だと思います。

これは理想や目標という「思い」と
それを行動に移す「思い」とは
似て非なるものなのです。

前者は
「こうすべきだ」「こうしなければならない」
といった頭で作られた「思い」であり、
あくまでも理想論から派生した「思い」にすぎません。

一方、行動しようと思える「思い」は
「やりたい」「やってみよう」という
心から湧き上がってくる「思い」です。

このように
「頭」で作られた「思い」と
「心」から湧き上がってくる「思い」とは
まったく異なる次元の「思い」なのです。
当然目標に向かって進んでいけるのは
後者の「思い」が持てたときです。

では、人はどうしたら行動に移せる「思い」を
持つことができるようになるのでしょうか。
それは「これくらいならできるかもしれない」
という思いが持てる
「具体的な行動」を見つけることです。

人間の脳は大きな変化を嫌います。
ですから大きな目標を掲げても、
「そんなことはできるわけない」と
脳に抵抗されてしまうため、
知らず知らずのうちに
「やっぱり無理」という思いに
なってしまうのです。

逆に、小さな変化には
「まあいいか」と許可を出してくれます。
それくらいならほとんど変わらないのと同じだから
やってみてもいいかと脳が判断してくれるのです。

小さな変化であれば、当然実行も可能です。
散らかった部屋をかたづけるのは困難でも、
机の上にある本をしまうことくらいなら可能です。
同じ「かたづける」でも、
実際に行動をする可能性の差は歴然としています。

このような小さな行動の積み重ねが、
最終的には目標達成につながるというわけですが、
実際には、小さな変化の積み重ねだけで
理想や目標に到達できるほど、
現実は甘くはありません。

三日坊主であったり途中で挫折したりすることが
日常茶飯事であることを見てもわかるように、
小さな行動を継続するためには
それなりの要素が必要です。

それが目標に対する「意味づけ」と
小さな行動を続けざるを得ない「環境」です。

結婚式までに10キロやせれば、
着たかったあのウエディングドレスが着られる
といった「意味づけ」があれば、
当然、モチベーションが上がるので、
行動が続けられるし、
目標も達成できる可能性が
高くなるというわけです。

また、周囲に自分を応援してくれる仲間がいたり、
試験勉強のように期限が決まっていて、
それまでにやらざるをえないような状況があれば、
人は自ずと動きます。
つまり、行動を続けざるを得ない環境も
目標に向かって歩むためには重要な要因なのです。

さらには、行動を積み重ねていくうちに
新たな「意味」を見出し、
それによって、
より目標を達成したいという思いが強くなったり、
新たな目標が見つかるということもよくあります。

このように人が目標を達成するためには、
「意味づけ」や「環境」を明確にし、その上で
「こならできるかもしれない」と思える
「具体的な行動」を見つけ、
それを積み重ねていけばよいのです。
これが脳のクセをうまく利用した
目標達成法です。

さあ、皆さんも自分の目標に向かって
第一歩を踏み出してみませんか。